×

業界で意識が高まる今—アテンション計測サービス開始から1年、GumGumの取り組みと利用者の声 [ニュース]

アテンションエコノミーに関する大規模調査レポートのリリースなどもあり、デジタル広告業界で最近、ますます注目を集めている「アテンション指標」。広告を見たユーザーのアテンションがどれだけブランド認知や効果に結びつくのか、次世代の評価基準として関心が高まっている。

 

生活者コンテキストを軸にデジタル広告プラットフォームを提供するGumGum Japanは、こうした潮流に先駆けて1年前から日本国内でアテンション計測サービスを展開し、業界全体でのアテンションの価値向上に力を入れている。

 

その一環として、同社は8月22日、自社オフィスの屋上にオンライン広告関係者を招き、「アテンション獲得」をテーマにしたイベント「Summer of Attention」を開催した。

(Sponsored by GumGum Japan)

 

▼ 「Summer of Attention」の様子を動画でチェック

https://gumgum.wistia.com/medias/em0r06780r

 

赤やピンクを纏った参加者で埋め尽くされた会場

 

アテンション計測サービス提供開始から1年を記念して行われた「Summer of Attention」は、GumGumのアテンション指標の理念に基づき、“#Attentionseekers(=スポットライトを浴びたい人)”をスローガンに開催された。

 

当日は、サービスのイメージカラーである「赤」と「ピンク」をドレスコードとして設定し、参加者には視線を集める華やかな装いが求められた。アテンション計測サービスが「広告の注目度を最適化し、ブランドリフトの効果を高める」ことを目指していることにちなみ、最も目を引く(=最もアテンションを引きつける)装いを披露した来場者が業界のおしゃれ審査員により選ばれ、「ベストドレッサー賞」として表彰される一幕もあった。

 

 

また会場には、来場者が楽しみながら参加できる仕掛けとしてプリクラが設置されるなど、他の業界イベントにはない工夫が随所に見られた。雨天の予報が出ていたものの、イベント開始時刻までに雨が止み、都心ビル屋上という特別な環境を最大限に生かした運営が行われた。こうした演出により、参加者はアテンション指標への理解を深めるとともに、イベント自体を存分に楽しむことができた。

 

 

アテンション指標の先導的役に

GumGum社では、2023年4月より同ネットワーク上でのアテンション計測とその最適化サービスを日本国内で提供している。デジタル広告においてはこれまで広告配信面の質を評価することを目的として、「広告がどれほど視認可能であるか」を示すビューアビリティ指標が用いられてきたが、実際の広告リフト効果との相関性が不十分であるなどの課題が指摘されてきた。そこで現在では、GumGum社をはじめとするいくつかの先進的な企業が、視認計測データなどを用いて「実際に広告がどれほど視認されたか」を示すアテンション計測サービスを展開している。

 

冒頭の挨拶を行ったGumGum Japan代表を務めるセルビー健三氏は、アテンション指標が今後のオンライン広告業界においてより重要な位置を占めることになるとの見通しを提示。アテンション指標を日本市場に根付かせるために、同社が先導的な役割を果たしていきたいとの思いを述べた。

 

アテンション計測サービスをイメージとしたプロジェクションマッピング

 

アテンション指標に対するイベント参加者の声

イベントには、GumGumのアテンション計測サービスを広告キャンペーン運用で実際に活用している企業の担当者も多く参加していた。今回はその中から、アテンション計測を通じて得られた具体的な効果についての声を紹介する。

 

動画の評価指標に悩んでいた中、アテンションタイム最適運用を行った結果、実際にBLS各指標のリフトを確認できた上、付随する効果として、CPAを安く運用することができました。

Hakuhodo DY ONE
ビジネスデザイン本部 第三営業局
石川 碧水氏

 

アテンション計測は、広告が消費者の関心をどれだけ引き、実際に注目されたかを正確に測定する先進的な手法です。従来のインプレッションやクリックは単なる表示回数やアクション数の記録に過ぎませんが、アテンション計測は、広告がどれほど消費者の注目を集めたかを可視化します。このインサイトを基に、効果的なクリエイティブ設計が可能となり、アテンションタイムを考慮した広告運用の最適化を進めることで、ユーザーファーストな広告体験につながり、広告効果の精度向上とROIの改善が見込まれます。今後、アテンション効果はデジタル広告において重要な指標として活用されるでしょう。

電通デジタル
Dentsu Digital Global Center/Manager
小野寺 信行氏

ABOUT 長野 雅俊

長野 雅俊

ExchangeWireJAPAN 副編集長

ウェストミンスター大学大学院ジャーナリズム学科修士課程修了。 ロンドンを拠点とする在欧邦人向けメディアの編集長を経て、2016年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。 日本や東南アジアを中心としたデジタル広告市場の調査などを担当している。