OguryがAdvertising Week Asia 2023に登壇し、クッキーレス時代に向けたこれからの広告手法を提言[ニュース]
クッキーレス・IDレスに対応したペルソナ・ターゲティング広告をグローバルに展開するOguryは、6月8日、東京の六本木で開催されたAdvertising Week Asia 2023にて、海外のスタートアップ企業が最新テクノロジーを紹介するセッションに登壇し、独自の広告配信システムに関する説明を行った。
(Sponsored by Ogury)
最先端テクノロジー企業が次々と登壇
本セッションは、海外先端テクノロジー企業の日本市場進出を支援するOCEAN'S株式会社が企画を担当。同社のヘッド・オブ・アカウントエグゼクティブを務める菅原洋介氏による進行の下で、現代におけるデジタル広告及びマーケティングの課題を解決する最先端テクノロジー企業がエレベーターピッチ方式で次々と事業紹介を行った。
4種類のデータを独自に解析
Ogury Japan株式会社からは、媒体責任者の新井博子氏が登壇。軽妙な語り口で、23年間にわたるアドテク業界での自身の経歴について振り返りながら、フランス政府が推進するスタートアップエコシステムのプロモーション活動であるフレンチテック東京との関わりに加えて、今年4月には同社の日本国内での事業が1周年を迎えたことなどを報告した。
続いて新井氏は、Oguryの広告配信システムの概要について解説。他の広告配信プラットフォームにはない独自の仕組みとして、以下の4種類のデータを収集及び分析していると述べた。
・オプトインしたユーザーの基礎データ(プライバシー規制が強化される以前となる2014年~2020年にかけて取得)
・リアルタイムかつ大規模にウェブサイト・アプリユーザーに実施するアンケート調査を通じて取得したユーザーの属性や趣味・嗜好(ペルソナ)を示すデータ
・アドネットワークデータ
・コンテンツの内容を示すコンテキスト及びセマンティックデータ
Oguryでは、これら4つのデータを統合した上で、ユーザーのペルソナ像を構築。このペルソナに対するオンライン広告のターゲティング配信(=ペルソナ・ターゲティング広告)を可能としている。
このユニークなデータの組み合わせにより、ブランドは個人データを収集することなく、意図したユーザーをターゲットに大規模な広告を配信することが可能となる。
Oguryは、ユーザー認証機能に加えて、ユーザーを惹きつける独自のFully On-Screen フォーマットを開発した。これらのフォーマットはユーザーに強制することなく広告の視聴を選択することが可能となる。これにより、Oguryのペルソナ・ターゲティング広告は、ユーザーのプライバシーを完全に尊重しながら優れたパフォーマンスを実現し、広告主が可能な限り高いレベルのアテンションを獲得できるよう支援する、インパクトのある新しい広告のスタンダードとなり得るだろう。
Advertising Week Asia 2023において、Oguryは日本市場に参入して以来得られた知見と共に、業界の将来を展望と国内の広告主が今後のプライバシーのトレンドにどのように対応していくかについて提起した。将来を見据えたアプローチにより、Oguryは業界内に新しくかつ大きな存在感を示した。
ABOUT 長野 雅俊
ExchangeWireJAPAN 副編集長
ウェストミンスター大学大学院ジャーナリズム学科修士課程修了。 ロンドンを拠点とする在欧邦人向けメディアの編集長を経て、2016年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。 日本や東南アジアを中心としたデジタル広告市場の調査などを担当している。