MadTech Sketch:DOOHにおけるウーバーの可能性を検証する
by ExchangeWire.com / Supported by CARTA HOLDINGS on 2022年9月05日 in ニュース
キアラン・オケーンが業界の緊急課題を探り、その解決策を図説するExchangeWireの新シリーズ「MadTech Sketch」。今回はDOOHにおけるウーバーの可能性とそのアドテクスタックに焦点を当てる。
ウーバーは大規模な広告ビジネスを構築するという野望を抱いている。現在の広告売上もすでに1億ドル(約136億8400万円)超と伝えられているが、2024年までには10億ドル(約1368億4000万円)を達成するという壮大な計画を立てている。
この遠大な野心の概要は、2月に行われた投資家向け説明会の報告書(127~138ページ)に掲載されている。
ウーバーはこの急成長の(楽観的な)根拠として、月間1億1800万人に上るアクティブユーザーから得られる優良なファーストパーティデータを挙げている。ユーザーの日々の移動を把握しているため、広告バイヤーにユニークなデータポイントを提供できるというのだ。間違いなくアプリのモバイル広告は大きな成長を遂げているが、おそらくウーバーのスイートスポットはデジタル屋外広告(DOOH)だろう。
DOOHはしばらく前からデータ駆動型広告という特長を全面に押し出しているが、今はまだ確率論的データが中心になっている。ウーバーなら極めて粒度の細かいユーザーセグメントから、DOOHのウォールドガーデンを構築できる。
(投資家向け説明会の報告書によれば)現在、ウーバーは消費財やレストランのブランドをターゲットにしているが、他のタイプの広告主(旅行、金融、小売、エンターテインメント)にも大きな可能性を見いだしている。
ウーバーにとっての真の機会はローカル市場にあるかもしれない。中小バイヤーの需要をリアルタイムの意図や現在地とマッチングできるためだ。現在、DOOHはミッドテールからロングテール市場への訴求に苦労している。ウーバーが持つリアルタイムの位置情報があれば、そうした状況を変えるのはたやすいことだろう。
グーグル、フェイスブックなどの高額なウォールドガーデンから広告費を引き揚げたいと考えるバイヤーも増えているため、これはウーバーにとって大きなチャンスかもしれない。
ただし、DOOHのウォールドガーデンを構築するためには広告スタックが必要だ。1回目のMadTech Sketchでは、ウーバーのDOOHプラットフォームに必要な主要な構成要素を大まかに示している。問題は、ウーバーは提携するのか、買収するのか、それとも、自ら広告スタックを構築するのかということだ。
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本記事は、ExchangeWire.comに掲載された記事の中から日本の読者向けにCARTA HOLDINGSが翻訳・編集し、ご提供しています。
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