インターネット広告事業は3,213億円、前年比19.3%増-サイバーエージェント21年9月期決算
サイバーエージェントは10月27日、2021年9月期の決算発表を行った。
今期全体売上は、6,664億円で前年比39.3%増。営業利益は1,043億円で前年比3.1倍。今期二度の上方修正を経て、過去最高を更新した。
メディア事業は、ABEMAや周辺事業が増収し、営業損失が改善。売上は828億円で前年比45.1%増。営業損失は151億円。ゲーム事業は、新規タイトルのヒットにより大幅増収増益、売上は2,627億円で前年比68.6%増。営業利益は964億円で、前年比3.2倍となった。
出典:同社IR資料
インターネット広告事業は、前年比19.3%増と、過去4年を上回る高い増収率で売上を伸ばし、3,213億円に達した。営業利益は225億円で、前年比7.1%増となった。
現在AIやDXへの先行投資を続けている。DX事業は、「小売」、「行政」、「医療」、「イベント」など様々な業種との連携を通じて強化している。
小売業界では、既に多くの企業との業務提携を進めているが、これらの企業と広告ビジネスを一緒に作り、販売促進を通じての事業拡大を図っている。
ABOUT 野下 智之
ExchangeWire Japan 編集長
慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。
国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。
2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。