先週のアドテクシーン:サイバー・バズ、広告主のSNS全体の戦略設計を支援する専門組織を新設
広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、過去一週間に起きたトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。
【トップニュース】
サイバー・バズ、広告主のSNS全体の戦略設計を支援する専門組織を新設
サイバー・バズは、主軸事業である「インフルエンサーサービス」「SNSアカウント運用代行」「インフィード広告」で蓄積されたユーザーアクションデータ(フォロー、いいね、保存など)や広告効果に関するデータベースをもとに、広告主のSNS全体の戦略設計を支援する専門組織を新設した。
SNSマーケティング全般に対して、各事業で蓄積した各種データを連携させることで同社独自のデータマネジメントを提供し、広告主のSNS全体の戦略設計を支援していく。また、今年7月に開始したSNSに特化したECコンサルティング事業とも連携を図り、ブランドの認知獲得からソーシャルコマースまで一気通貫で支援することで、広告主のSNSマーケティングにおけるさらなる課題解決に貢献していく。
【イベント】
LIVE BOARDがプログラマティックOOH広告セミナーを開催―11/26・ウェビナー
デジタルOOH広告(DOOH)配信プラットフォームのLIVE BOARDが、11月26日(木)、オンラインにてプログラマティックOOHをテーマとしたセミナーを開催する。
今回のウェビナーでは、日本初のインプレッションベースでのプログラマティックOOHを展開する「LIVE BOARDマーケットプレイス」の現状と、デジタルOOHの今後の展望について解説。またOOH広告における広告主の課題解決に向けて、データに基づくメディアプランニング手法や効果測定について事例を交えて紹介する。
(Sponsored by LIVE BOARD)
11月27日開催 CCI BROADCASTING FORUM 2020(オンラインセミナー)
サイバー・コミュニケーションズは、『テレビ放送とオンラインビデオの未来に向けて/ビデオマーケティングを成功に導くプレミアムビデオコンテンツとは』をテーマにオンラインセミナーを開催する。
日本テレビ、TBSテレビ、TVer、AbemaTVなど、放送業界からそうそうたる顔ぶれが登壇する予定。
(Sponsored by CCI)
【新サービス・新機能】
博報堂プロダクツ、店舗のDX化をさらに推し進める「Digital Shop360™」を提供開始
博報堂プロダクツは、リアル店舗を活かしたブランド体験型のオンラインショップを構築し、店舗のDX化をより高次元に実現するためのソリューション「Digital Shop360™」の提供を開始した。
リアルな店舗空間を360度撮影し、高度なレタッチを施したデータをもとに、再現性の高いオンラインショップ環境を提供する。
サイバーエージェント、「楽天市場」における運用型広告「RMP - Sales Expansion」に特化した独自広告運用ソリューションを構築・提供を開始
サイバーエージェントは、インターネット広告事業において、楽天が提供する、「楽天市場」における運用型広告「RMP - Sales Expansion」に特化した独自広告運用ソリューションを構築し、提供を開始した。
同社では、2017年11月よりECプラットフォーム内広告に特化した専門組織を設置し、ショッピングモール内の広告におけるアルゴリズム分析を続け、それを用いた広告運用を実行する独自のソリューション体制を構築してきた。
今回「RMP - Sales Expansion」において、今まで専門組織にて培ってきた知見・ノウハウを活かすことで、「RMP - Sales Expansion」の性質を加味した「キーワードの運用」・「入札」・「予算管理」等を実行可能とする独自広告運用ソリューションを構築し、提供を開始した。
DACの「DialogOne®」、サービスロゴをリニューアル
DACは、自社で開発・提供するソリューション「DialogOne®」のサービスロゴをリニューアルした。
また現在、本ソリューションではデータ基盤の刷新を進めており、新機能追加等を順次行っていく。
【サービス連携・業務提携】
NewsTV デジタルガレージの美容室デジタルサイネージメディアとの共同パッケージの提供を開始
NewsTVは、デジタルガレージが提供する全国のヘアサロンに特化したデジタルサイネージメディア『サキザキテルコ』との共同パッケージの提供を開始した。
今回のパッケージでは、NewsTVが制作したビデオリリースをサキザキテルコとInstagramで広告配信することにより、商材のターゲットとなる女性層へ効果的に情報を発信することが出来る。
ユナイテッド、アイレップと業務提携
ユナイテッドは、アイレップと、2020年11月4日より業務提携を開始した。
本業務提携により、企業課題に対して、経営戦略から施策策定・実行まで一気通貫した支援の提供が可能となる。主な支援内容は、DXを軸とした経営戦略の立案ならびにロードマップ策定、事業計画の立案、事業遂行に伴い必要となるアプリやシステムの開発。加えて、デジタルリソースを有効的に活用したリード顧客の獲得と育成、案件化・商談化、受注・納品、顧客調査をもとにした改善サイクル体制の構築などを網羅的に提供し、クライアント企業を支援していく。
Outbrain、ブラウザを提供するOperaとのグローバル戦略パートナー提携を発表
Outbrainは、Operaとのパートナーシップ提携を発表した。
この提携により、OutbrainはOpera Ad Networkの在庫へのプログラマティック接続を開始した。今後、広告主は、モバイルブラウザやモバイルアプリ内をメインとした2億8500万人のOperaユーザーへとリーチ可能なOpera Ad Exchangeの広告在庫に、Outbrainのダッシュボードから直接広告を配信することが可能となった。
【新会社・新組織】
ジールス、元サイバーエージェントの渡邊大介氏が執行役員に就任
Zealsは、同社の執行役員に、元サイバーエージェント、ヒューマンキャピタルテクノロジー取締役の渡邊大介が就任したことを公表した。
マーケティング・B2B事業における知識と幅広い経験を持つ経営人材が必要であると考え、今回の経営体制の強化に至った。
渡邊氏はサイバーエージェントに2006年に入社後、広告・新規事業・採用育成・合弁会社の起ち上げなどを行なってきた。2017年以降はHRテクノロジー領域におけるSaaS事業「Geppo」を展開するヒューマンキャピタルテクノロジー社の起案・取締役を務めた。
【調査】
矢野経済研究所DMP/MA市場に関する調査を実施、2020年は551億円に成長見込
矢野経済研究所(は、国内のデジタルマーケティング市場を調査し、市場概況、参入企業の動向や将来展望を明らかにした。
DMP/MA市場は拡大傾向が続いており、合算した2020年の市場規模(事業者売上高ベース)は551億300万円となる見込み。そのうち、DMP市場が103億6,800万円(前年比106.7%)、MA市場が447億3,500万円(同111.3%)とのことだ。
ABOUT 野下 智之
ExchangeWire Japan 編集長
慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。
国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。
2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。