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先週のアドテクシーン:VOYAGE GROUP、SNS・インフルエンサーマーケティング事業を展開するKAIKETSU社を連結子会社化

 

 

広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、過去一週間に起きたトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。

 

【トップニュース】

VOYAGE GROUP、SNS・インフルエンサーマーケティング事業を展開するKAIKETSU社を連結子会社化

CARTA HOLDINGSのVOYAGE GROUPは、より多くの広告主ニーズへの対応力を強化するため、2020年6月1日付けで、SNS・インフルエンサーマーケティング事業を展開する株式会社KAIKETSUの株式を取得し、連結子会社化した

KAIKETSU社は、2009年7月に設立し、Instagramを中心としたSNS・インフルエンサーマーケティング事業を展開。単発でのキャスティングや公式アカウント運用などの各ソリューションを提供するだけではなく、10万人を超えるインフルエンサーをデータベース化した独自ツール「Sonar」を開発し、データに基づいたKPI設計、プランニング、施策実施、分析・効果検証とPDCAを回せるマーケティング支援を行うことができる唯一のインフルエンサーマーケティング企業となる。

 

【新サービス・新機能】

インティメート・マージャー広告アカウントの⾃動最適化サービス「Data Driven RPA」提供開始

インティメート・マージャーは、DMP 事業で培ったデータ解析技術と機械学習によるユーザースコアリングを掛け合わせた広告アカウント⾃動最適化サービス「Data Driven RPA」を提供開始した

「Google 広告」や「Yahoo!広告」を利⽤している企業に向けて、設計・設定作業などの⼈的リソースだけでは対応が難しい領域での広告アカウント設計や更新業務の省⼒化・効率化が可能になる。

 

サイバーエージェント、AIで検索連動型広告の全てのキーワードに対するクリエイティブを自動生成

サイバーエージェントは、AI事業本部において検索連動型広告の検索キーワード全てに対し広告文を自動生成する「広告テキスト自動生成AI」を開発。AIを活用して広告文を自動生成し、さらに広告配信効果を事前予測する「効果予測AI」と掛け合わせ、革新的な広告テキスト制作プロセスで検索連動型広告の効果を改善する「極予測TD(キワミヨソクティーディー)」の提供を開始した。

 

The Trade Desk、デジタルマーケター向けにオンライン資格認証プログラムを無償提供

TTDは、デジタル広告のオンライン資格認証プログラムの改訂版『エッジアカデミー(以下Edge Academy)』 (英語版)を今年末まで無償で提供することを発表した。
本講座は、広告業界の従事者をはじめ、これからマーケターとしてスキルを身に付けようとするプロフェッショナル向けに提供する。

この講座はすべてオンライン上で提供され、選択した講座を修了すると、その領域の資格認証を受けることが可能。デジタル広告に関するあらゆる側面をわかりやすく解説しており、近年注目が集まっているコネクテッドTVや、データ活用についても網羅している。

 

マイクロアド「Pantry」、巣ごもり生活の長期化に伴う健康意識の高まりに合わせた新機能の提供を開始

マイクロアドは、同社が提供する飲料・食品向けマーケティングデータプラットフォーム「Pantry」において、巣ごもり生活の長期化に伴う健康意識の高まりに合わせた、新しいターゲティング機能の提供を開始した

ヘルスケアに高い関心を持つユーザーに対して、ピンポイントに広告配信を可能にする新しいターゲティング機能を提供。保健機能食品や健康食品、室内用トレーニング器具、オンラインフィットネス講座などのヘルスケア関連商品を提供する企業は、効果的なプロモーションを行うことが可能になる。

 

ラクスル、チラシから動画広告を作成しテレビCM放映までワンストップ!「ノバセルチラシAD」のリリースを開始

ラクスルの運営する広告のプラットフォーム事業「ノバセル」は、チラシやパンフレットのデザインをもとに安価に高品質な動画を制作し、そのままテレビCM放映やWEB広告配信までワンストップで実施できる「ノバセルチラシAD」の提供を開始した

広告主はチラシやパンフレットなどのデザインを提供するだけで、動画を制作し、そのままWEBやテレビへの出稿までワンストップで実施することが可能。従来よりも大幅に時間と費用を抑え、簡単に動画広告プロモーションを実現する。

 

popIn、メディアの音声コンテンツに対して収益を還元する音声プログラム「popIn Wave」を提供開始

「popIn」は、音声市場に参入し、コンテンツ収益と広告収益の2軸で収益を還元する音声プログラム「popIn Wave (ポップイン ウェーブ)」の提供を開始する

メディアに対しては、「音声コンテンツ制作」、「音声コンテンツによる収益化」、「音声コンテンツへの集客・音声広告と音声レコメンドの提供」で支援する。

 

【サービス連携・業務提携】

マーベリック、「ROAS最大化インフルエンサープロモーション」をZOOOGと提供開始

マーベリックは、ZOOOG)と協業し、ZOOOGが提供するターゲットへのリーチ・購買獲得・行動分析から改善提案まで行う「ROAS最大化インフルエンサープロモーション」の販売を開始する

まずはアパレル業界から展開する。

 

BitStar、Twitter Japanとの共同広告メニューをリリース

BitStarは、Twitter Japanとの共同広告メニュー「BitStar×Twitterスポンサーシッププラン」を提供開始する

通常、インフルエンサーの投稿やクリエイティブをTwitter広告に使用する場合、「出稿費用」「制作費用」が発生するが、同プランでは、インフルエンサーの投稿に関わる制作費用が内包されるため、実質無償の制作が可能となり、予算の全てを出稿費用に充てることができる。

本パッケージプランでは、多数のインフルエンサー同時起用やライブ配信との組み合わせも可能となる。

 

【調査】

VRI、GW期間中の自宅内PCインターネット視聴行動を発表

ビデオリサーチインタラクティブは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大が及ぼすPCインターネットの自宅内視聴状況の影響について、4月30日に発信した『緊急事態宣言発令後、活発化した自宅内PCインターネット視聴行動』に引き続き、インターネット視聴データサービス「Web Report」をもとにまとめた

調査結果のポイントは以下の通り

・緊急事態宣言発令以降、訪問者数・滞在時間とも連続して増加傾向にあるPCインターネット視聴

・日中のPCインターネット視聴行動が活発化

・行政機関サイトやマスク関連サイトなどへのアクセスが増加

 

ABOUT 野下 智之

野下 智之

ExchangeWire Japan 編集長  

慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。

国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。

2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。