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訪日観光客をターゲットにしたデジタル広告の市場規模、2020年に500億円規模に

画像イメージ:調査分析

東南アジアを中心に世界11カ国でインフルエンサーマーケティング事業を展開するGushcloud Internationalの日本法人、Gushcloud Japanは、デジタルインファクトと共同で、「インバウンド・デジタル広告市場規模」と「インバウンド・インフルエンサーマーケティング市場規模」に関する2018年の推計と2020年までの予測を公表した。

「インバウンド・デジタル広告」とは、日本国内の企業や自治体などの広告主による、急増する訪日外国人をターゲットとしたデジタル広告によるプロモーション需要の年間総額を示す。いわゆるデジタル広告のクロスボーダー出稿の一部である。海外現地法人による現地でのプロモーション需要は含まれていない。出稿先には、例えば中国のWeChatなど海外媒体も含まれる。

グラフ:インバウンド・デジタル広告市場規模 2018年-2020年

Gushclouud Japan / デジタルインファクト調べ

本調査では、2018年のインバウンド・デジタル広告市場規模を298億円と推計、増加を続ける訪日観光客数や消費額にプロモーション需要も連動し、2020年には2018年比約1.7倍の506億円に拡大すると予測している。

このうち、インバウンド・インフルエンサーマーケティングの市場規模については、2018年は30億円、2020年には63億円に拡大すると予測しており、デジタル広告全体に占める比率は、2018年時点の10%から、2020年には12.5%に拡大する。

なお、ここで定義されているインフルエンサーマーケティング市場は、インフルエンサーがソーシャルメディア上でPR投稿を行うことに対して広告主より支払われる費用の年間総額。

Gushcloud Japanはまた、日本の広告主によるインフルエンサーマーケティングに関して、今回調査をしたインバウンド向け需要と、国内向け需要とを合わせて「日本のインフルエンサーマーケティング市場」と定義しこの市場規模も公表した。

グラフ:日本のインフルエンサーマーケティング市場規模 2018年-2020年

インバウンド・インフルエンサーマーケティング市場:Gushcloud Japan/ デジタルインファクト調べ
国内・インフルエンサーマーケティング市場:デジタルインファクト調べ

ABOUT 野下 智之

野下 智之

ExchangeWire Japan 編集長  

慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。

国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。

2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。