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先週のアドテクシーン:ソフトバンクグループ傘下の英国Arm、Treasure Dataを買収

日本国内、アドテクシーン画像



広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、過去一週間に起きたトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。

【トップニュース】

ソフトバンクグループ傘下の英国Arm、Treasure Dataを買収

ソフトバンクグループ傘下の英国Armは、Treasure Dataを買収したことを発表した。

これにより、Armはデバイスからデータまで一貫して管理できるIoTプラットフォーム「Arm Pelion IoT Platform(アーム・ぺリオンIoTプラットフォーム)」の提供を開始する。

企業はIoTから得られるデータや企業内外のデータから、迅速かつセキュアに、また持続可能な形で、実行に移せる知見を得ることが可能になる。
図1

出典:同社プレスリリース

【アンケートご協力お願い】

アンケートに回答して、ネット広告市場の見通しに関する調査レポート18年4-6月期版を入手!

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★アンケートのご回答はこちらから

■調査対象となる方:インターネット広告ビジネスに関わっている、広告主、広告会社(代理店・メディアレップ・トレーディングデスク)・アドテクベンダー・媒体社に所属されている方。

■設問数:全10問(3分~4分程度)

■ご回答いただいた方には:後日調査結果レポートをお送りさせていただきます。

【新サービス・新機能】

オプト、Apple Search Adsの広告運用を強化

オプトはアプリデータマネジメントツール「Spin App(スピンアップ)」において、Apple Search Adsのレポーティング機能を実装し、アプリマーケティング支援を強化する。
Spin Appは従来のアプリトラッキングツールとの連携を生かし、クリエイティブセット/
マッチタイプ別での効果測定を可能とした。レポーティング機能を活用することで、アプリ内でのコンバージョンデータを活用した、ダウンロードに留まらない効果測定や適切な広告運用PDCAを実現する。

ログリー、デモグラフィックターゲティング配信をリリース

ログリーは、広告配信プラットフォーム「logly lift」において「年齢」「性別」などの属性情報を利用した「デモグラフィックターゲティング配信」機能を開発し、提供を開始した。
提携するDMP事業者のオーディエンスデータとユーザーの興味を分類・可視化する技術等の独自技術を組み合わせることで、高精度なターゲティングが可能になる、
図2

出典:同社プレスリリース

サイバーエージェント、Apple Search Adsの国内掲載開始にあわせて、API連携による運用システムを開発・提供開始

サイバーエージェントはインターネット広告事業において、Appleが提供するSearch AdsとのAPI連携による運用システムを開発し、提供を開始した。
API連携により配信データや掲載情報を速やかに収集し、入札調整やキーワード追加などの最適化を実現。
同社が提供するBIツール「CA Dashboard(シーエー ダッシュボード)」と接続することで、Search Ads含め、全メディアの広告配信データを統合して可視化することも可能となる。

Facebook、プレイアブル広告の提供を開始

Facebookはアプリゲームデベロッパー向けに、プレイアブル広告の提供を開始したことを発表した。
ユーザーは、Facebook広告で表示されたアプリゲームをインストールせずに試すことが出来る。この結果、ゲームデベロッパーにとり、これまでの広告フォーマットよりも高い広告効果が期待される。
図3

出典:同社HP

【サービス連携・業務提携】

DSP「Logicad」、ランドスケイプ社が保有する「LBC」との連携を開始

ソネット・メディア・ネットワークスは、DSP「Logicad」において、ランドスケイプ社が保有する企業データベース「LBC」(Linkage Business Code)との連携を開始した。
今回の連携により、企業データベース「LBC」を用いた企業属性(業種や売上規模など)をはじめ、既存客を除いた潜在的な見込み企業だけにターゲティングした広告配信が可能となる。
図4

出典:同社プレスリリース

DAC「AudienceOne」、ブログウォッチャーの「ProfilePassportDMP」と連携開始

DACが提供するDMP「AudienceOne」と、ブログウォッチャーが提供する「ProfilePassportDMP」が連携し、デバイスを横断した位置情報サービスの提供を開始した。
これにより、両社はスマートデバイスのアプリから得た来店情報などの位置情報をWebブラウザベースの施策に活用する企業のマーケティング活動を支援する。
図5

出典:同社プレスリリース

【新会社・新組織】

サイバーエージェント、ブロックチェーン分野における広告サービス研究・開発を目的とした専門部署 ブロックチェーンスタジオを設立

サイバーエージェントのアドテクスタジオは、ブロックチェーン分野におけるサービスの研究・開発強化を目的に、「ブロックチェーンスタジオ」を2018年8月1日に設立した。

ブロックチェーンテクノロジーに関わるエンジニアやビジネスデベロップメントを組織化し、サービス開発・研究の効率と技術力の向上を図る。

【資本提携・買収】

ソネット・メディア・ネットワークス、テレビCMメタデータを提供するゼータ・ブリッジを子会社化

ソネット・メディア・ネットワークスは、ゼータ・ブリッジの株式を取得し子会社化した。
テレビCMメタデータ販売、音声・画像認識エンジンを利用したサービス提供などを行っており、DSP「Logicad」のターゲティング配信における技術基盤の強化を更に図る。

【決算】

VOYAGE GROUP18年9月期第三四半期、アドプラットフォーム事業は前年比7%増

VOYAGE GROUPの2018年9月期第三四半期決算結果が公表された。アドプラットフォーム事業の四半期売上は47億3600万円で、前年比7%増。
デマンドサイドの売上はスマホアドネットワークのZucksを中心に順調に推移し、前年比で32%増の26億4100万円と過去最高を更新、サプライサイドの売上を初めて上回った。

ABOUT 野下 智之

野下 智之

ExchangeWire Japan 編集長  

慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。

国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。

2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。