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先週のアドテクシーン:セールスフォース、Datoramaを買収

日本国内、アドテクシーン画像



広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、過去一週間に起きたトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。

【トップニュース】

セールスフォース、Datoramaを買収

セールスフォース・ドットコムは、ブランド企業、広告代理店や出版社向けに、AIを活用したマーケティングインテリジェンスおよびアナリティクスをクラウドベースで提供するDatorama(デートラマ)社を買収することに最終合意した。

買収金額は、8億ドルと報じられている。今回の買収により、マーケターが、あらゆるマーケティングチャネルとデータソースを横断したインサイトの取得が可能になるなど、データ統合やインテリジェンスがさらに高度化し、Salesforce Marketing Cloudの機能をさらに強化を図っていく。

【アンケートご協力お願い】

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ExchangeWire JAPANを運営するデジタルインファクトでは、広告業界の皆さまを対象にした各種アンケート調査を実施しております。

ネット広告市場の見通しに関するアンケート調査2018年Q2

★アンケートのご回答はこちらから

■調査対象となる方:インターネット広告ビジネスに関わっている、広告主、広告会社(代理店・メディアレップ・トレーディングデスク)・アドテクベンダー・媒体社に所属されている方。

■設問数:全10問(3分~4分程度)

■ご回答いただいた方には:後日調査結果レポートをお送りさせていただきます。

【新サービス・新機能】

サイバーエージェント、ブランディング広告向けDSP「Skyrocket」提供開始

サイバーエージェントは、サイト滞在時間を最大化するブランディング広告向けDSP「Skyrocket(スカイロケット)」の提供を開始した。
サイト訪問後のユーザー行動を計測・分析しながら滞在時間の長さに応じて入札価格を調整可能なサービスを提供する。

CCI、媒体社向け統合支援サービス「CCI MEDIA DOCK」の提供を開始

CCIは、媒体社向けサービスを統合した「CCI MEDIA DOCK」の提供を開始する。
同社のオリジナルソリューションのみならず外部のソリューションパートナーと連携し、さらに高度な専門知識を持つ社員を派遣することで、媒体社ごとに最適な形で各種サービスをカスタマイズし、課題解決に向けた取り組みを柔軟に推進するとしている。

また、「CCI MEDIA DOCK」の開始に伴い、サービスサイトをオープン。サイト内では最新のソリューションの紹介や、媒体社との取組事例等の情報を発信していく。

アドビ、データマーケットプレイス「Adobe Audience Manager Audience Marketplace」を国内で提供開始

アドビ システムズは、Adobe Analytics Cloudのデータ管理プラットフォーム(DMP)である「Adobe Audience Manager」のUI(ユーザーインターフェース)を通じて、データの流通・売買を可能にするデータマーケットプレイス「Audience Marketplace」を国内で提供開始することを発表した。これにより、Adobe Audience Managerのユーザー企業は、個別契約の手間をかえずに、ファーストパーティデータを、セカンドパーティデータやサードパーティデータと統合し、オーディエンスセグメントを作成することができるようになる。
国内では既にKDDIのBtoBマーケティング部門が導入しているとのことだ。

ソネット・メディア・ネットワークス、「Logicad Video Ads」の機能を大幅に拡充

ネット・メディア・ネットワークスは、DSP「Logicad」の動画広告配信メニュー「Logicad Video Ads」の機能拡充を開始した。
従来のインリード広告に加え、インストリーム広告、インバナー広告への配信も可能となった。
図1

出典:同社プレスリリース

サイバーエージェント、「SmartNews」に特化した広告運用パッケージ「SmartNews Manager」の提供を開始

サイバーエージェントは、「SmartNews」に特化した広告運用パッケージ「SmartNews Manager」を開発、提供を開始した
「Ad Optimizer(アドオプティマイザー)」および、「Budget Adjuster(バジェットアジャスター)」の2つのソリューションをパッケージ化することで、より自動化した運用を実現し、「SmartNews Ads」の広告効果の最大化を図っていく。
図2

出典:同社プレスリリース

ブレインパッド、企業に眠るデータを価値に変えるマッチングエンジン「Conomi」を新開発

ブレインパッドは、収集・蓄積したデータを活用し、独自のアルゴリズムでヒト・モノを複合的にマッチングするマッチングエンジン「Conomi(コノミ)」を開発した。
「商品(モノ)×人(ヒト)」「商品×商品」「人×商品」「人×人」のようにレコメンドロジックを組み合わせて独自のレコメンドロジック(リスト)を生成することで、より顧客の好みに合致するパーソナライズされたレコメンドやマッチングを実施できる点が特徴。
自社に蓄積されたデータを活用して独自のレコメンドリストを生成し、自社サービスの1機能として組み込むことが可能となる。
図3

出典:同社プレスリリース

【サービス連携・業務提携】

DAC、LiveRampと連携し「AudienceOne」のデータ基盤を強化

DAC)は、提供するDMP 「AudienceOne」のデータを、アクシオムジャパンが提供する「LiveRamp」によってオムニチャネルIDとして統合し、「AudienceOne」のデータ基盤の強化を図る。
これにより、国内最大規模のオムニチャネルIDを保有するDMPが実現するとのことだ。

博報堂DYメディアパートナーズ、ロボットスタート、イードと音声広告配信の実証実験を開始

博報堂DYメディアパートナーズと、ロボットスタート、イードは、スマートスピーカーや各種の音声対応デバイスから配信されるニュースコンテンツ内で広告を配信するネットワークを構築し、広告配信の実証実験を開始する。

回の実証実験の結果を活かし、音声広告配信ネットワークのマネタイズを含めた本格始動を目指す。期間は7/23~8/末まで。

【人事】

フルスピード、アドテク子会社の代表が交代

フルスピードは、アドテク子会社クライドが、7月20日の取締役会で会社代表の交代を決議したことを発表。

フルスピード代表で、クライド同社代表を兼任していた友松功一氏が退任し、服部司氏が新たに代表取締役社長に就任。服部氏はサイバーエージェントの出身で、2012年にフルスピードに参画している。

ABOUT 野下 智之

野下 智之

ExchangeWire Japan 編集長  

慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。

国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。

2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。