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ジオロジックが総額一億円の資金調達を実施、LINE、東急エージェンシーらと共同事業に向け提携

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位置情報を活用したアドネットワークを展開するジオロジックはジェネシア・ベンチャーズ、LINE Venturesの運用する投資ファンド、株式会社東急エージェンシーを引受先とする第三者割当増資を実施し、総額約1億円の資金調達が完了した。

今回調達した資金をもとに、販売体制および開発体制を大幅に拡充するとしている。

同社が取り扱い実績のある広告主数は300社以上であり、常時100社近くの案件を受けているとのこと。広告主で多いのは不動産分譲・学習塾・スーパーなどのチラシ系と、巨大アミューズメント施設など。
既に黒字化しており、調達せずと事業展開できるとのことらしいが、今回の調達に関しては、LINEや東急エージェンシーとの共同事業も背景にあるようだ。

LINEとは共同でO2O広告の展開なども予定している。東急エージェンシーは、流通・小売業向け広告取扱で最大手クラスの広告代理店であり、流通・小売業に向けた位置情報広告や&DMPの共同開発を進める。

チラシは新聞購読率の低下により、特に高齢者以外に届きづらくなっており、その代替手段として位置情報を活用したO2O広告に大きくスポットライトがあたっている。同社も今後の市場成長に一役買いそうだ。

ABOUT 野下 智之

野下 智之

ExchangeWire Japan 編集長  

慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。

国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。

2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。