先週のグローバルアドテクシーン:The Trade Desk、White Opsと提携し購入前にアドフラウドインプレッションを除外する広告プラットフォームを提供開始
広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、主に先週に起きたグローバル市場のトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。
Valassis、デジタルマーケティングのMaxPointを9,500万ドルで買収
メディア向けソリューションを提供するValassisは、デジタルマーケティングのMaxPointを9,500万ドルで買収した。Valassisはこの買収でマルチチャネルでのデジタルマーケティングを強化する。
Appier、シリーズCにおける3,300万米ドルの資金調達を発表
人工知能を利用した広告プラットフォームのAppierは、シリーズCにおいてソフトバンクグループ、LINE、NAVER、シンガポール企業EDBI社、香港企業AMTDグループから合計3,300万ドルを調達した。
HowStuffWorks、シリーズAで150万ドルを調達
System1の子会社として1998年にWEBメディアとして立ち上がったHowStuffWorksは、ポッドキャストメディアとして独立し、シリーズAで150万ドルを調達した。
VideoAmp、シリーズBで214万ドルを調達
クロススクリーン動画広告のVideoAmpは、Mediaoceanのリードで欧州の放送大手の RTL Groupなども参加したシリーズBで214万ドルを調達した。
MoPub、ビューアビリティー計測の透明性向上などを目的にMOATとIASに対応
TwitterのアドエクスチェンジであるMoPubは、同SDKにおいてビューアビリティー計測の透明性向上などを目的にMOATとIASに対応を開始した。
Fyber子会社のInneractive、取引の透明性を担保する「KEEPING IT CLEAN」を開始
Fyber子会社でプログラマティック取引を専門としているInneractiveは、取引の透明性を担保する「KEEPING IT CLEAN」を開始した。
MoatやPixalateを利用してビューアビリティーやトラフィックの監視を行う。
Simpli.fi、個人投資ファームGTCRの傘下へ
プログラマティック広告プラットフォームのSimpli.fiの主要株式を個人投資ファームGTCRが買い取ったことにより傘下に
入った。
The Trade Desk、White Opsと提携し購入前にアドフラウドインプレッションを除外する広告プラットフォームを提供開始
プログラマティックプラットフォームのThe Trade Deskは、アドフラウド対策サービスを提供するWhite Opsと提携して購入前にアドフラウドインプレッションを除外する広告プラットフォームを提供開始。従来のものは事後のレポートや事後での精算であったが、White Opsが事前にアドフラウドではないとみなしたトラフィックだけを購入できるプラットフォームを提供開始した。
ABOUT 野下 智之
ExchangeWire Japan 編集長
慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。
国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。
2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。