先週のグローバルアドテクシーン:IBM、「Watson Marketing Insights」発表
広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、主に先週に起きたグローバル市場のトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。
Forbes、ビデオ作成プラットフォームWibbitzと提携
Forbesは、AIを利用した自動ビデオ作成プラットフォームWibbitzと提携し、同社の動画コンテンツ制作強化することを発表した。
アクセンチュア、ベルギーのKunstmaanを買収
アクセンチュアは、ベルギーでのアクセンチュアインタラクティブのプレゼンスを高めるために同地域のマーケティング企業のKunstmaanを買収した。
Kunstmaanはオンライン・オフラインともにブランド向けに多くのマーケティング施策を手がけている。
Marketo、セールスエンゲージメントプラットフォームのToutAppを買収
マーケティングオートメーションのMarketoは、キャンペーンはコンテンツマーケティングなどのセールスエンゲージメント測定プラットフォームのToutAppを買収した。
Marketoは、エンゲージメント分析の分野を強化しマーケティングオートメーションとしての強みを増やす目的である。
PlacedとSharethrough、ネイティブ広告の実店舗購買への貢献度を調査
実店舗での購買までのアトリビューション分析を行うPlacedとネイティブ広告プラットフォームのSharethroughは、ネイティブ広告の実店舗購買への貢献度を調査し発表した。
通常のディスプレイ広告よりも効率が高いことなどを証明した。
LinkedIn、リターゲティングとCRMデータベースのターゲティング機能をリリース
LinkedInは、Facebookと比べるとようやくリターゲティングやCRMデータベースのターゲティング機能をリリースした。
マーケティングプラットフォームからの連携や企業名でのターゲティングなどB2Bマーケティングを狙っていることもわかる。
アドアジアホールディングス、中国に現地法人を設立
アドアジアホールディングスは、日本現地法人と同タイミングで中華圏へのキャンペーン展開を目的に上海に現地法人を設立した。
IBM、「Watson Marketing Insights」発表
IBMは、AIであるWatsonを利用した「Watson Marketing Insights」発表した。
「Watson」のスーパーコンピューティング技術を使って、顧客の重要なパターンやよく見られるような行動を識別しキャンペーンの成功率を高める。
Thunder、ダイナミッククリエイティブサービス「Thunder Apps」をリリース
クリエイティブマネジメントプラットフォームを提供するThunderは、オーディエンスに応じて最適なクリエイティブを表示させるダイナミッククリエイティブサービス「Thunder Apps」をリリースした。
Madhouse、2016年に4億2300万ドルの総売上高を達成
モバイル広告プラットフォームのMadhouseは、2016年に4億2300万ドルの総売上高に達した。
同社は中国で成功を収めインド市場にも進出している。今年は同地域のOTT分野にも参入をしている。
AppNexus、マルチメディアでオークションを可能にする「Superauction」を提供開始
AppNexusは、ディスプレイとビデオと行った異なるメディアであっても統一的なオークションを可能にする「Superauction」機能を開発しマイクロソフトのメディアで実装する。
収益の向上とユーザビリティの向上が目的とされる。
ABOUT 野下 智之
ExchangeWire Japan 編集長
慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。
国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。
2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。