先週のアドテクシーン:電通、デジタルマーケティング子会社「電通デジタル」設立、ソフトバンクとマイクロアドが資本・業務提携
広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、過去一週間に起きたトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。
【新サービス・新機能】
Quark tokyo、制作・広告配信までをワンストップで提供する動画マーケティングサービスをリリース
AOI Pro.が今年の4月1日に設立したデータ&クリエイティブ企業のQuark tokyoは、制作と広告配信をワンストップで行う動画マーケティングサービスを開始した。
動画広告市場に多くのプレイヤーが参戦し始めている。
fluct Direct Reach、シルバーエッグ・テクノロジー社「HotView」と連携し、レコメンド機能を大幅拡充
SSPのfluctの在庫を直接買付けができるプラットフォームであるfluct Direct Reachは、HotViewと連携をすることでユーザの行動履歴に即したレコメンド機能を大幅拡充させた。
サイバーエージェントのLINE向け配信ツール「CA‐Link」、アンケート配信機能「リッチアンケート」を追加
サイバーエージェントは、LINE ビジネスコネクト向け配信ツール「CA‐Link」においてアンケート機能を新たに追加した。
トークルーム内にてアンケートが可能となり、アンケート回答率の向上が期待される。
【提携・買収】
AdRoll、GMOインターネットグループの「MakeShop」と連携
米国のリターゲティングプラットフォームのAdRollは、GMOインターネットグループのGMOメイクショップの「MakeShop」と連携を開始した。
ソフトバンクとマイクロアドが資本・業務提携 ~スマートデバイス向け広告事業で協業~
ソフトバンクとマイクロアドが資本業務提携を発表した。
ソフトバンクは、マイクロアドの親会社であるサイバーエージェントから20.01%の株式を取得する。ソフトバンクはマイクロアドの技術を活かしスマホ広告分野を強化する。
【新会社・新組織】
電通、デジタルマーケティング特化子会社「株式会社電通デジタル」を設立
電通は、デジタルマーケティング子会社「電通デジタル」を7月に設立し同社のデジタル戦略部門の統合を目指す。
博報堂は4月から博報堂DYデジタルという同様の子会社を設立している。両社ともデジタル対応を加速させている。
電通、屋外デジタル広告におけるターゲティングの実用化プロジェクトを発足
電通は、インテルなど数社と連携をして屋外デジタル広告のターゲティング配信の実験を開始する。
ディープラーニングを用いて、通過する車に応じてデジタルサイネージの内容を変えるような仕組みを目指す。
アイレップ、クリエイティブ制作業務専門拠点「アイクリエイティブデベロップメントセンター高知」を新規設立
アイレップは、運用型広告の普及で多様化・大量化するクリエイティブ制作に対応するため、制作業務に特化した「クオリティマネジメントセンター高知」を新設した。
ソネット・メディア・ネットワークス、コンテンツマーケティングなどを中核とする「ソネット・メディア・トレーディング株式会社」を設立
ソネット・メディア・ネットワークスは、従来から展開しているクローズド型アフィリエイトサービス『SCAN』を中核事業とした子会社ソネット・メディア・トレーディングを設立した。
メタップス、動画マーケティング研究のため「ビデオマーケティングラボ」を開設
メタップスは、動画ビジネスに関する調査・分析を行う「ビデオマーケティングラボ」を開設した。
同社は子会社に動画事業を専門とするAppStairも擁しており動画事業にも注力している。
ABOUT 野下 智之
ExchangeWire Japan 編集長
慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。
国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。
2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。