先週のグローバルアドテクシーン:電通のAmnet、ADARAとプログラマティックターゲティング商品の提供を開始
広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、先週に起きたグローバル市場のトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。
Teads、Digital Elementのデータを利用したロケーションターゲティング機能を追加
グローバルでアウトストリーム動画広告を展開しているteadsは、IPサービスを行っているDigital Elementのデータを利用したロケーションターゲティングサービスを開始した。
The New York Times、ソーシャルインフルエンスプロモーションのHelloSocietyを買収
The New York Timesは、2012年に設立されたベンチャー企業で、ソーシャルインフルエンサーを利用したプロモーションを行うHelloSocietyを買収した。
Sharethrough、The Trade Deskとプログラマティック・ネイティブ広告で提携
ネイティブ広告プラットフォームのSharethroughとDSP The Trade Deskは、接続を行いプログラマティック・ネイティブ広告取引の扱いを拡大させた。これはIABがNYで行っているプログラマティックのカンファレンス内での発表となった。
電通、メキシコの総合デジタルエージェンシー「フロック社」を買収
電通は、メキシコの総合デジタルエージェンシーのフロックを買収し、電通の海外本社電通イージスの完全子会社化を発表した。電通の積極的な外資代理店の買収が続いている。
モバイル広告プラットフォームのFyber、新アドサーバーの提供を開始
モバイル広告プラットフォームのFyberは、媒体社向けの新たなアドサーバーの提供を開始した。(PDF)
SDKのアップデートは不要で、ダイレクトとプログラマティックの両方の配信が可能になるなどが新機能となる。
Google、DMPやアナリティクスを含むデジタルマーケティング統合スイート「Google Analytics 360 Suite」を発表
Googleは同社が持つマーケティング解析や集計などを行うツールを統合し連携を強化した。
タグマネージャー、DMP、アナリティクスなどを統合し、アドワーズなどの広告ツールとも連携を強化する。まずはβユーザに提供の開始となる。
Kochava、中国のTalkingDataと提携を発表
スマホ計測ツールのKochavaは、中国のビッグデータ解析プラットフォームのTalkingDataとの提携を発表した。モバイル解析能力を強化し、サービスの改善を目指す。
電通のAmnet、ADARAとプログラマティックターゲティング商品の提供を開始
電通の海外本社である電通イージスのTDであるAmnetは、旅行市場を対象とするデータ分析やマーケティング事業を手掛ける米国のADARA社と提携し、ADARAのデータを利用したターゲティング商品の提供を開始する。
Apple、AppleNewsを全ての媒体へ開放し広告フォーマットも拡大へ
Appleは、同社のニュースキュレーションアプリであるAppleNewsをすべての媒体社へ開放をしていくことを、BusinessInsiderはじめ、複数の米国メディアが報じている。現在は、限られた大手媒体社のみのものとなっているが、小さな媒体も利用可能となる。
Sizmek、StrikeAdでのPrivate Marketplaces(PMP)の提供を開始
Sizmekが買収したモバイル広告プラットフォームのStrikeAdは、プライベートマーケットプレイスの提供を開始する。
Sizmekとして提供するPMPはこれがはじめてとなり、大手プレイヤーの新たな参画となる。
ABOUT 野下 智之
ExchangeWire Japan 編集長
慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。
国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。
2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。