×

先週のグローバルアドテクシーン:Facebookの広告主数が全世界で300万突破、TubeMogul、広告主に対して新たにアドフラウド対策プログラムを準備

 
 

広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、先週に起きたグローバル市場のトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。

TubeMogul、広告主に対して新たにアドフラウド対策プログラムを準備

動画DSPグローバル大手のTubeMogulが、ボットプログラムによる不正なトラフィックにより発生したトラフィックの広告費を払い戻すプログラムを開始する。
サービスは、ベリフィケーションサービスWhite Opsとの提携により提供する。

TubeMogulが2015年決算公表、取引額・売上収益・売上総利益が前年比+50%以上増加

TubeMogulが2月29日に2015年決算を公表した。
2015年年間の取引額(クライアントからの支出額)・売上・売上総利益はいずれも前年比+50%以上と好調であったが、前年に続き営業赤字となった。

中国モバイル広告プラットフォームMobvistaが、米国のネイティブ広告プラットフォームNativeXを買収

Mobvistaは、2013年設立の中国広州に本社を置くグローバルモバイル広告プラットフォーム。
香港、米国、インド、シンガポールにも拠点を置き社員数は320名以上。NativeXは、米国ミネソタ州に本社を置く、アプリマネタイズ向けネイティブ広告プラットフォーム。同社は2015年11月に中国NEEQ(中小企業株式譲渡システム)に上場している。

カナダのビデオ広告プラットフォームSourceKnowledge、BDC Capitalから150万ドルを調達

カナダのビデオ広告プラットフォームSourceKnowledgeは、BDC Capitalから150万ドルを調達したことを発表した。
動画広告はカナダでも需要が拡大しており、プラットフォームの強化に資金を充てる。

Criteo、2015 年第4 四半期モバイルコマースレポートを発表

Criteoはモバイルコマースに関する定期レポートを発表した。
日本におけるeコマース取引のうち、47%は購入過程で複数のデバイスを使用している点など、さらに進むモバイルシフトの実体がわかる。

Facebookの広告主数が全世界で300万突破

Facebookは3月2日(米国時間)、全世界でFacebookの広告主数が300万を超えたことを発表した。
広告主数はこの一年で50%以上の増加、その大半を中小企業が占めているとのことだ。また70%以上の広告主が米国外からで、100万以上の広告主がモバイルデバイスより直接広告を制作しているとのこと。

Publicis.Sapient、セールスフォースの販売パートナーであるVertibaを買収

PublicisグループのPublicis.Sapientは、セールスフォースのゴールドコンサルティングパートナー企業であるVertibaを買収した。セールスフォース運用のノウハウを取り込むことで広告領域から営業コンサル領域までの拡大も見据える。

Smart AdServer、The Trade Deskと提携

プログラマティックやダイレクトなどを統合的に配信可能なアドサーバーを提供するSmart AdServerは、DSPのThe Trade Deskと提携し、デマンドを増加させた。

Visible Measures、ビデオ広告の視認性分析に関する特許を取得

広告の視認性分析テクノロジーなどを提供するVisible Measuresは、ビデオ広告の視認性分析に関する特許を取得したことを発表した。

Bidtellect、第三世代ネイティブ広告DSPをリリース

ネイティブ広告プラットフォームのBidtellectは、第三世代となるDSPのアップデートを実施した。ネイティブ広告を様々なプラットフォームでの配信などが可能になる。

ABOUT 野下 智之

野下 智之

ExchangeWire Japan 編集長  

慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。

国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。

2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。