先週のグローバルアドテクシーン: DoubleClick Bid Manager、プライベートマーケットプレイス(PMP)を本格開始
広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、先週に起きたグローバル市場のトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。
AppNexus、アウトストリーム動画広告に特化した動画広告マーケットプレイスを提供開始
広告プラットフォームのAppNexusは、インリードなどのアウトストリーム動画広告に特化した動画広告のオープンマーケットを提供開始することを発表した。
このマーケットには、AppNexus, Teads, StickyADS.tvの在庫が含まれている。
IAB、モバイルのロケーションターゲティングに関する媒体向けガイドラインを発表
IABは、業界として初となるモバイルのジオターゲティングに関する媒体向けのガイドラインを定義した。
ジオターゲティングサービスが増えている実情に対応することと、ガイドラインを定めることで更なる普及を見込んだものである。
Tapjoy、MoPub・Fyber・AerServと提携し予測分析やセグメンテーション機能を強化
国内にもオフィスを持ちアプリ向けパーソナライズ広告プラットフォームを提供するTapjoyは、MoPub・Fyber・AerServらのプラットフォームと接続を発表した。
TubeMogul、StickyADS.tvとの接続を強化
動画DSPのTubeMogulは、動画SSPであるStickyADS.tvと接続を強化した。
業界規定であるOpen RTB 2.2での接続によって、両社はDealIDを利用したPMP取引を動画でも可能にした。
Smart AdServer、クロスプラットフォームでのネイティブ広告ソリューションをリリース
SSPのSmart AdServerは、新たにクロスプラットフォームでのネイティブ広告に対応を開始する。ビデオやモバイルなど含めたあらゆるプラットフォームにおいて、プログラマティックや純広告で利用できるネイティブ広告フォーマットを提供する。
sovrn、ヘッダービディングツール「Header Complete」をリリース
パブリッシャー向けの広告ツールやネットワークを提供するsovrnは、ヘッダービディングソリューション「Header Complete」の提供を開始した。媒体社は簡単なインテグレーションで、ヘッダービディング機能を利用できる。
OpenX、アプリ向けのビッダーをリリース
グローバル広告プラットフォームのOpenXは、アプリ向けのビッダーをリリースした。PCやモバイルブラウザ向けのものと同等の性能を有している。
DoubleClick Bid Manager、プライベートマーケットプレイス(PMP)を本格開始へ
Googleが提供するDSPであるDoubleClick Bid Manager(DBM)は、いよいよPMPを本格開始する。
プレミアムなメディア在庫をすべて管理画面から購入可能とするサービスとなる。
SpotX、OTT事業者のNewsyと提携してApple TVの広告枠への配信を強化
AppleTVを利用してOTTでNewsを配信する事業社のNewsyは、同社のニュース動画のマネタイズプラットフォームとして、プログラマティック動画広告プラットフォームのSpotXを選んだ。
Sharethroughが提供する「Sharethrough for Publishers」に「メディエーション」機能が追加
グローバル大手のネイティブ広告プラットフォーム、SharethroughのSSP「Sharethrough for Publishers」(SFP)に「メディエーション」機能が追加された。
これにより、SFPを導入したパブリッシャーは、ダイレクトセールス、DSP経由での販売に加え、新たにアドネットワーク経由での広告在庫消化が可能となり、チャネルが広がる。SFPが現在接続可能であるのは、Criteo, Facebook Audience Network, Outbrain, Teads, Unrulyをはじめ20程度。
ABOUT 野下 智之
ExchangeWire Japan 編集長
慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。
国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。
2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。