広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、先週に起きたグローバル市場のトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。

MediaMathとAdformが提携を開始

MediaMathとAdformは、両社のプラットフォームを接続させて提携を開始した。オープン取引、PMP共に可能となる。

Facebook、Nielsenとの新しい業務提携を発表

Facebookは、Nielsenとの新しい業務提携を発表した。内容はテレビ番組の話題性計測の追加であった。すでにTwitterの同機能である「Twitter TV Ratings」というサービスがあったが、そこにFacebookが追加されたことで「Social Content Ratings」でリブランドされた。

IAB、データ活用に関する用語集を発表

業界団体であるIABは、ますます市場が拡大しプレイヤーや用語が増幅しているデータ活用の分野の共通言語を制定することを目的に、用語集を公式に発表した。

Sky、DataXuに1,000万ドルの投資を行いスマートTV分野で提携

欧州のテレビ広告大手のSkyは、スマートTV分野においてDataXuと提携することを発表した。
Skyは、DataXuに1,000万ドルの投資を行い開発力等を強化し、市場での競争力をあげる。

OpenX、予約型プログラマティック広告取引に対応開始

OpenXは、予約型のプログラマティック取引（real-time guaranteed）の対応を開始する。
先日GoogleのDoubleClickも対応を発表したが、大手プラットフォーマーが続々と参入することになる。純広告のような予約型の取引をプログラマティックに行うことで業務効率化やターゲティングの精密化などが期待できる。

Facebook、オーディエンスネットワークをモバイルにも拡大

Facebookの外部サイトの広告ネットワークであるオーディエンスネットワークは、モバイルのブラウザ枠にも拡大を発表した。
パブリッシャーは簡易的にβ版にも参加することができる。オーディエンスネットワークは、一層GoogleAdsenseとの対抗の色を強くしている。

Videology、3rdPartyツールを利用したViewable計測の対応開始

動画DSPのVideologyは、高まるViewableの指標の計測に応えるため、第三者が提供するViewable計測タグの対応を発表した。主なベンダーはすべて対応可能となる。

Time Inc、Audience Partnersと提携し選挙キャンペーン特化サービスを開始

Time incは、選挙に特化されたプログラマティック広告プラットフォームのAudience Partnersと提携し選挙特化サービスを開始する。Time incの持つ1億6,000万のオーディエンスデータをベースに投票者へリーチさせる。

Digilant、DeltaXのダイナミッククリエイティブサービスの取り扱いを開始

トレーディングデスクのDigilantは、DeltaXが提供するダイナミッククリエイティブサービスの永久ライセンスを取得し、提供を開始した。

Facebook、2015年第4四半期（10月-12月）業績ハイライト

ユーザ数は、初めて10億人を突破し、売上高は58億4,000万ドルを越え、対前年同期比52％増となった。
広告売上は、同57％増加し56億3,000万ドル（昨年から20億ドル増）となり、成長の勢いが続いている。

ABOUT 野下 智之

ExchangeWire Japan 編集長　　

慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。

国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。

2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。

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