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先週のグローバルアドテクシーン: MicrosoftがInMobi買収に向けて交渉、20億ドルを提示か?、GroupM、LINEとアジア地域で提携を発表

広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、先週に起きたグローバル市場のトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。

Xaxis、新COOに元CROのPangis氏を任命

WPP傘下のプログラマティック事業を行うXaxisは、グローバルの新COOに元CROのPangis氏を昇格させる形で任命した。Pangis氏は、WPPに買収された24/7 Real Mediaに在籍しており、プログラマティック広告の黎明期から業界を牽引してきた存在である。

マネタイズプラットフォームのSomoto、ビデオ動画広告のTerserTudeを買収

PCやモバイルのマネタイゼーションを行うためのソリューションを提供するSomotoは、2014年に設立されたビデオ動画広告プラットフォームのベンチャー企業であるTerserTudeを買収した。

Google DoubleClick、Programmatic Guaranteed(予約型広告)に対応開始

GoogleのDoubleClcikは、DSPのDBMとアドサーバーDFPを利用することで、いよいよ予約型広告を開始する。300の広告主、200の媒体社で対応開始となる。

PlaceIQ、シリーズDで2,500万ドルを獲得

時間、場所、モバイルデバイスなどからリアル・デジタルでの情報を集め行動モデルを分析・カテゴライズを行うPlaceIQは、シリーズDとなる資金調達で2,500万ドルを獲得した。

OpenX、2015年の決算を発表、ネット収益は1億4000万ドルに

グローバルでアドエクスチェンジを提供するOpenXは、2015年の決算を発表した。ネット収益は昨対比40%成長となる1億4000万ドルとなり、広告の品質の高さや各国での展開が功を奏し、好調な結果となった。

TubeMogul、The Prosper Groupの2016年のキャンペーンパートナーに選ばれる

動画広告プラットフォームは、The Prosper Groupの2016年におけるキャンペーンの動画分野のパートナーとして選定された。The Prosper Groupは、保守派の政治キャンペーン専門の代理店でインディアナ州に拠点がある。

GroupM、LINEとアジア地域で提携を発表

WPP傘下のメディアエージェンシーであるGroupMは、LINEと提携を発表した。LINEのアジアでの普及率の高さやユーザのエンゲージメントの高さを評価し提携を行った。

米Yahoo!、BrightRoll Exchange上でネイティブ広告の取り扱いを開始

米Yahoo!は、BrightRoll Exchangeを通じてYahoo!上のネイティブ広告を購入可能にした。
米Yahoo!はオープン化の流れが強く、販売チャネルを拡大させている。

Videology、オランダのオンラインデータ事業のWeboramaと提携

動画DSPのVideologyは、オランダのオンラインデータ事業社のWebdoramaと提携した。
同社のソリューションを密に繋ぎ込むことでWeboramaのオーディエンスデータをキャンペーンに利用できる。

MicrosoftがInMobi買収に向けて交渉、20億ドルを提示!?

かねてよりGoogleやYahoo!などとの買収交渉を報じられてきたInMobi、今度はMicrosoftから20億ドルでの買収提案を受けていると、欧米の業界ニュースメディアで報じられている。ネタ元は、InMobiの本拠地インド現地のニュースサイトで、この話が欧米の業界ニュースメディアで報じられて広がっている。ただし、Microsoft、InMobiの双方ともこのことを公式には認めていない模様。

ABOUT 野下 智之

野下 智之

ExchangeWire Japan 編集長  

慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。

国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。

2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。