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先週のグローバルアドテクシーン: Sharethrough、2015年のネイティブ広告利用状況をレポート -媒体社の利用状況は急増-

広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、先週に起きたグローバル市場のトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。

Mobile Marketing Association (MMA) 、モバイルネイティブ広告のガイドラインを発表

米国のモバイル広告の業界団体であるMobile Marketing Association (MMA)は、2015年を振り返りモバイルネイティブ広告のガイダンスレポートを発表した。
モバイルでネイティブ広告を実施する場合のベストプラクティスなどが紹介されている。

Sharethrough、2015年のネイティブ広告利用状況をレポート -媒体社の利用状況は急増-

ネイティブ広告プラットフォームのSharethroughは、2015年のネイティブ広告の普及状況のレポートを公開した。
媒体社の利用は著しく増加しており、同社のプラットフォームを利用したimpressionは518%増加した。

IAB、2015Q3の米国におけるインターネット広告費が150億ドルに達したことを報告

IABは、コンサルティング会社のPWCと共に2015Q3のインターネット広告費が初めて150億ドルを上回ったことを報告した。前年同期比23%増加となった。

GroupM、プログラマティックプラットフォームのThe Exchange Labを傘下へ

WPPグループのGroupMは、プログラマティック部門をさらに強化する。グローバルでSSP・アドエクスチェンジ事業を展開していたThe Exchange Labを傘下に置くことを発表した。

Tencent、GroupMと提携を発表

QQなどを運営する中国最大のネット企業の1つであるTencentは、世界最大のエージェンシーであるWPP傘下のGroupMと提携を発表した。
具体的にはデータの取扱いについて連携をし、TencentがもつデータベースをGroupMが利用することなどを想定している。

IAB、東南アジアでの活動を拡大

ネット広告の業界団体のIABは東南アジアでの活動を拡大させる。
これまではインドネシアに拠点を置き、同地域の業界ルールの統一などに貢献してきたが、新たにマレーシアとインドネシアにも進出し、それぞれの業界団体と共に業界の発展を目指す。

Criteo、2016年1月1日より新CEOに元COOのEichmann氏を任命

Criteoは元CEOの共同創設者のJB Rudelle氏を会長にし、CEOを変更することを発表した。
新たなCEOにはこれまでCOOとして同社をリードしてきたEichmann氏が任命した。

カナダ大手媒体のQuebecor、OpenXの広告プラットフォームを採用

カナダの老舗の通信会社で様々なWEB媒体を運営するQuebecorは、マネタイズのための広告プラットフォームとしてOpenXを採用した。
OpenXは第三者機関の広告品質評価で連続1位を取得しており、配信面のクオリティの高さに定評がある。

AdClarity、オンラインビデオ広告の指標を追加

BIツールのAdClarityは、500,000を超える媒体社や動画プラットフォームのデータ・ソースを利用した指標を追加した。爆発的に増加する動画広告について細かい粒度で分析をするためのツールをクライアントへ提供する。

comScoreとMillward Brownが提携-デジタル広告効果の測定分野で協業-

comScoreとMillward Brownが提携をした。それぞれのデータを利用することでデジタル広告の効果測定を強化する。米国だけでなくカナダや台湾など全体での協業となる。

ABOUT 野下 智之

野下 智之

ExchangeWire Japan 編集長  

慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。

国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。

2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。