先週のグローバルアドテクシーン:Rubicon Project、モバイルアプリ向けヘッダー入札のβテストを開始
広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、先週に起きたグローバル市場のトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。
DataXu、プログラマティックTV広告プラットフォームのDISHと提携
DSP事業者のDataXuは、プログラマティックTV広告の配信プラットフォームであるDISH Mediaと提携した。これによりDataXuからもDISHのもつTV広告の在庫を買い付けることが可能となる。
Google、Google Analyticsに新たなコンバージョン指標「Smart Goals」を追加
これまでのコンバージョンとの違いは、購入などの明確はコンバージョンポイントではない、滞在時間、1訪問あたりのページビュー、場所やデバイス、ブラウザなど、様々なシグナルをゴールと置ける点。またそれをAdWordsと連携させて広告配信も可能となる。
アプリ計測のAppsFlyer、リアルタイム計測機能を追加
アプリ計測SDKのグローバル大手のAppsFlyerは、新たにリアルタイムでの計測機能を追加した。リアルタイムにアプリ内の行動等を計測することで、これまでよりも早く動的な施策等が可能になる。
情報サービスのPenton、B2B向けにSmartReach Audience Extensionをリリース
情報提供サービス事業を行うPentonは、B2Bマーケター向けにソリューションを発表した。
SmartReach Audience Extensionでは、およそ2,000万人のビジネス上の意思決定者にリーチ可能となるという。
Rocket Fuel、Glenfiddichの初となるリニアTV広告をResolute Digital PartnerとDISH Mediaと提携して開始
DSPのRocket Fuelは、スコッチウィスキーブランドのGlenfiddichとして初となるリニアTV広告を配信する。代理店はResolute Digitalであり、買い付けはSSPのDISH Mediaを通じて行う。
Symphony Technology Group、Experianから消費者インサイト部門を買収
パロアルトの投資機関のSymphony Technology Groupは、Experianから消費者インサイト部門を買収した。買収額は4,700万ドルとなった。
Rubicon Project、中東最大のメディアの1つであるDigital Media Services (DMS)と提携
SSPのRubicon Projectは、中東最大のメディア代表格であるChoueiri Group傘下のDigital Media Servicesと提携した。デジタルアド分野のメインパートナーとして収益化のサポートを行う。
Rubicon Project、モバイルアプリ向けヘッダー入札のβテストを開始
米国では一般化されつつあり、日本でも注目され始めたヘッダー入札であるが、Rubicon Projectは次のステップとしてモバイルアプリでのヘッダー入札のβテストを開始した。
モバイルオーディエンスデータのPushSpring、DoubleClick・Lotameなど複数のプラットフォームと接続を拡大
モバイルオーディエンスデータプラットフォーム事業を行うベンチャー企業PushSpringは、Centro DSP, Lotame, StrikeAd, Google’s DoubleClick といった広告プラットフォームやDMPと連携をしたことを発表した。同社は今年の7月にシリーズAで500万ドルを調達している成長企業である。
true[X]、FreeWheelとの提携を発表
FOXに買収された動画広告プラットフォームのtrue[X]は、動画広告プラットフォームのFreeWheelとの提携を発表した。これによりFreeWheelのもつプレミアムなメディアやコンテンツにtrue[X]のフォーマットなどを配信できるようになる。
ABOUT 野下 智之
ExchangeWire Japan 編集長
慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。
国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。
2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。