メタップスが韓国で現地広告会社と相次いで業務提携を締結し事業を拡大
スマホアプリの集客・分析・収益化支援プラットフォームを提供するメタップスが、韓国で現地広告会社と相次いで提携し、事業拡大を進めている。
メタップスの韓国子会社Metaps Koreaが、250万人が利用するモバイル広告プラットフォーム「AppPang」を提供するNextappsと戦略的業務提携を締結したことを、7月13日に公表した。
同社リリースの内容からは、Metaps KoreaとNextappsが、それぞれ広告主のインバウンド需要とアウトバウンド需要に対応するための機能強化を相互に行うことを目的とする提携であることが、読み取れる。
NextappsのHPを見る限りでは、同社は現在韓国外に拠点を設けておらず、メタップスの持つ海外ネットワークは大きな魅力となろう。
ちなみにメタップスは、日本と韓国以外ではシンガポール、米国(サンフランシスコ)、英国(ロンドン)、香港、台湾、中国(上海)に拠点を構えている。
メタップスは7月6日にもMetaps Koreaを通じて博報堂チェイルとの戦略的業務提携を締結している。
博報堂チェイルは、博報堂グループと韓国大手広告代理店Cheil企画とが共同で設立した総合広告会社。
また、6月8日にもDaumKakaoの子会社、TnK Factoryとも戦略的業務提携により、広告ネットワークの連携、キャンペーンの相互交換、韓国及びグローバルプロモーションの共同展開などを行っていくことを公表している。
なお、2015年からMetaps Korea韓国事業責任者となったSeungyeon Kim氏は、2011年にInMobi Koreaの立ち上げに参画、その後事業責任者となり韓国で業績を拡大させた人物である。
ABOUT 野下 智之
ExchangeWire Japan 編集長
慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。
国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。
2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。