モバイルSSP 、PubNativeが Apple Watch内ネイティブ広告を開発
ドイツベルリンに本社を置き、アプリとモバイルウェブ向けにネイティブ広告を提供するモバイルSSPのPubNativeが、Apple Watch向けのネイティブ広告のサポートを開始することを発表した。
PubNativeの技術を用いて、パブリッシャーはApple Watchアプリのユーザビリティーに合わせて広告フォーマットを多様な形態で連動できるようになる。
同社によると、既にドイツのオンラインバンキング「ING-DiBa」がApple Watch向けネイティブ広告を広告主として出稿、またパブリッシャーサイドではサッカーゲームの結果を実況する「TorAlarm」などのApple Watch向けアプリを提供するパブリッシャーが、PubNativeからのネイティブ広告配信を受けているとのこと。
スマートウォッチ向けに配信される広告に関しては、調査会社のJuniper Researchがスマートウォッチ向け広告費支出は2015年がおよそ1.5百万ドル(1.8億円)、2019年には68.6百万ドル(84億円)にまで拡大すると予想している。
同社のSSPは、API連携によりパブリッシャーはネイティブ広告配信を受けられ、配信を受けるに当たりSDKの導入は不要であることが特徴。
PubNativeは、アプリプロモーションプラットフォームを展開するAppLiftとの関係性が深く、AppLiftからの出資を受けているほか、共同設立者をはじめコアメンバーには複数のAppLift出身者が在籍している。
PubNativeは、米国サンフランシスコと韓国ソウルにも拠点を置いている。今年1月には、ユナイテッドが同社のSSP AdStirとPubNativeとの接続開始を公表している。
以下は、PubNativeが公表しているネイティブ広告のランドスケープである。
ABOUT 野下 智之
ExchangeWire Japan 編集長
慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。
国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。
2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。