電通グループがデジタル領域でのグローバル展開を加速、ポーランド、タイのデジタル広告会社を相次いで傘下に
電通グループが、海外本社電通イージス・ネットワークを通してポーランド、タイのデジタル広告会社を相次いで傘下にした。
6月2日には、ポーランドワルシャワ市に本社を置くデジタル・パフォーマンス・エージェンシー「Marketing Wizards Sp. z o.o.」(以下「マーケティング・ウィザーズ社」)の株式100%を取得することを公表、また、6月3日にはタイのデジタルエージェンシー「フレックスメディア社」の株式51%を取得することを公表した。
ポーランドのマーケティング・ウィザーズ社は、2010年設立。デジタル領域におけるフルサービスを提供する総合デジタルエージェンシー。デジタル・パフォーマンス領域に強みを持っており、同社のROI(投資収益率)重視のビジネスにより、多くのEコマース企業が顧客となっている。
タイのフレックスメディア社は、2005年設立。グローバル企業とローカル企業に対してインターネット広告を中心としたデジタルサービスを提供しており、現在急成長を遂げている。
買収完了後、両社とも電通グループのグローバルネットワーク・ブランドのひとつであるiProspect(アイプロスペクト)社との事業統合化を進めていく模様。
またタイにおいては、フレックスメディア社と、iProspectの現地法人を合併させ、社名をFlexmedia iProspect(フレックスメディア・アイプロスペクト)に改称する予定とのこと。
ABOUT 野下 智之
ExchangeWire Japan 編集長
慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。
国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。
2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。