ファンケルが、ブレインパッドのプライベートDMP“Rtoaster”の広告配信機能を導入
ブレインパッドは、IMJと共同で、ブレインパッドが提供するプライベートDMP“Rtoaster”の広告配信機能をファンケルに導入し、プライベートDMPに蓄積されたデータを活用したデジタル広告配信を支援したことを公表した。
“Rtoaster“は、レコメンドエンジンが搭載されたプライベートDMP。現在約150社以上の企業に導入されている。
ファンケルは、無添加化粧品や健康食品、サプリメントの販売を手掛ける大手化粧品会社。
現在店舗や通販、ECサイトなどの複数のチャネルを通じて販売しており、同社が運営するECサイト“ファンケルオンライン”は、現在顧客数340万人、月間PV数が1,000万PVを越えるなど、同社にとって重要な販売チャネルの一つとなっている。
ファンケルによる“Rtoaster”の導入は同社サイトリニューアル時の2009年、主に顧客の購買情報や属性情報をもとにしたクロスセル目的のサイト内商品レコメンドを実施してきたが、“Rtoaster”広告配信機能の導入により、プライベートDMPに蓄積した自社データを活用して潜在顧客や休眠顧客を対象に外部メディアへの広告配信を行なっていく。
ファンケルの2015年3月期売上は約776億円、うち通販チャネルの売上は47.1%を占める。また、広告宣伝費は約79億円、販促費は約95億円。
同社の売上に対する広告宣伝費率は、過去数年間10%前後で推移してきた。(PDF資料:決算説明会資料p17に記載)
ファンケルの中期経営計画では、「大胆な広告投資」を戦略として掲げ、通常の広告宣伝費に加え、今後3年間累計で約150億円(化粧品向け50億円、健康食品向け100億円)の追加投資を行ない、5年間で売上を倍増することを目標としている。
ABOUT 野下 智之
ExchangeWire Japan 編集長
慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。
国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。
2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。