Yahoo! JAPANがアプリンストール広告の提供を開始
ヤフーは5月13日に、Yahoo! JAPAN上でスマートフォンアプリのインストール促進を目的とした広告サービス、「Yahoo!アプリインストール広告」の提供を、5月20日より開始することを公表した。
アプリインストール広告は、アプリを運営する広告主が、新規ユーザーの獲得を目的に、ユーザー導線をApp StoreやGoogle Playに設計した広告商品。
FacebookやTwitterなどがすでに同様の広告商品を提供しているが、スマートフォン広告市場において現在主力商品となっている。この商品も今後市場に一定のインパクトを与える可能性が高い。
ヤフーは、同広告商品を大きく4つの特徴付けをしている。
・高度で効率的なターゲティング機能
・多彩な広告表現
・広告効果測定のリーディングカンパニーのツールとの連携
・Yahoo! JAPANをはじめ様々な掲載面への配信
ターゲティングは、Yahoo! JAPANの膨大なユーザーデータを活用し、また広告主が持つアプリユーザーリストを取り込み、見込ユーザー層のターゲティング設定や、特定ユーザー層の配信対象からの除外設定などができる。また、プロモーション対象のアプリが既にインストールされているユーザーを配信先リストから除外して配信することも出来る。
広告フォーマットは、インフィード型、バナー型、アイコンバナー型の三つが用意されており、CPC課金型での提供となる。配信面は、Yahoo! JAPANのトップページやヤフーが提供するアプリ、外部パートナーサイトへの配信もされるとのことであり、Yahoo! JAPANを中心とするアドネットワークを形成することとなる。
また今回ヤフーは、「Yahoo!アプリインストール広告」の広告効果測定に関して、外部ツールとの連携を公表しているが、これは重要なポイントである。
ヤフーは、この広告商品のアプリインストール実績を確認するためには、以下にあるツールを広告主側が導入されている必要があるとしている。
逆に、これらの外部ツールを導入していなければ、広告を経由してどれだけのアプリインストールがなされたか、あるいはCPIはいくらであったかについては、現状においては把握することが出来ない。この点に関しては広告出稿を行う際には注意が必要である。
ABOUT 野下 智之
ExchangeWire Japan 編集長
慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。
国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。
2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。