Spotify、ユーザーが聞く音楽に合わせたターゲティング広告を5月より提供開始
定額制音楽ストリーミングサービスをグローバルで展開するSpotifyが4月16日、ユーザーの音楽プレイリストデータを活用した、Playlist Targeting広告を、ブランド広告主向けに5月より提供を開始することを公表した。(英語)
ユーザーが音楽を聴く際の共通の気分や、シチュエーションをターゲティングするという、業界初のこの広告商品は、Spotifyの15億以上のプレイリストデータを元にしたユニークオーディエンスをセグメントしたターゲティング広告の配信が可能となる。
このPlaylist Targetingは、同社の広告プラットフォームで提供されている年齢、性別、地域、言語などのターゲティングオプションに新たに加えられる。
これにより、音楽のプレイリスト、ジャンルそして音楽を聴いている日時、プラットフォーム(アプリ/Web、OS)やディバイスなどでセグメントが可能となり、デスクトップPC、モバイル端末などディバイスをまたいで配信することが出来る。
Spotifyの広告商品紹介ページ(英語)では、代表的なプレイリストカテゴリとして、Workout、Party、Focus、Commute、Relax、Travel、Dining、Romanceなどを紹介している。
また、音楽ジャンルとしてはPop、Indie/Alternative、HipHop、Latinoが挙げられている。
同社はブランド広告主向けにオーディオ、ディスプレイ、ビデオなどの広告フォーマットを提供している。
またSpotifyアプリ向けにクロスディバイスで配信可能なリターゲティング広告(Cross-platform retargeting)や、長いブランドストーリーをユーザーに伝えるのに適したメッセージ広告(Sequential messaging)などのメニューも提供している。
ABOUT 野下 智之
ExchangeWire Japan 編集長
慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。
国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。
2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。