先週のアドテクシーン:月間200億アドインプレッションを突破した「AdStir」、「FreakOut」とリッチアド配信プラットフォーム「miSpot」が連携
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on 2014年2月10日 in(ライター:岡 徳之)
広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、過去一週間に起きたトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。
「AdStir」、月間200億アドインプレッションを突破
ユナイテッドは、SSP「AdStir」が2014年1月に月間200億アドインプレッションを突破したと発表した。2013年11月比140%で、登録メディア数も12,000を超えたという。スマホRTBが国内でも急激に成長している様子が伺える。
リッチアド配信プラットフォーム「miSpot」、「FreakOut」と連携
ゴールドスポットメディアは、フリークアウトが提供するアドテクプラットフォームAPPs+上で、リッチアド配信プラットフォーム「miSpot」とDSP「FreakOut」を連携させたと発表した。FreakOutの外部ベンダーの受け入れ基盤となるAPPs+上でmiSpotを受け入れることで、miSpotを利用したリッチアド配信がDSP経由で可能になった。2014年は、リッチアドの技術とDSPのターゲティングやデータとの統合が進むのではないかと思われる。
ペンシル、「MicroAd BLADE」の推奨代理店に認定
ウェブコンサルティングを主な事業とするペンシルが、「MicroAd BLADE」の推奨代理店として認定された。推奨代理店制度が始まった頃は、そもそも需要があるか疑問視されていたが、推奨代理店となることでサービス提案がしやすくなることから人気が広がっている。
アドバタイジングドットコム・ジャパン、リーチ率が95%に
最近RTB市場にも参入したアドネットワーク大手のアドバタイジングドットコム・ジャパン(AOLグループ)が、同社アドネットワーク内で広告に接触可能なユニークユーザー数が7,000万人を超え、日本国内でのインターネットユーザーへの広告到達率(リーチ率)が95%に達したことを発表。リーチ拡大の次は、精緻なターゲティングが求められていくだろうと予測される。
SSP「アドフリくん」、「GMO SmaADアドネットワーク」と連携
スマホアプリに強みを持つSSP「アドフリくん」が、アプリ向けオファーウォール型広告の配信で「GMO SmaADアドネットワーク」と連携した。これにより広告主は、専用SDKを使用することで、さまざまなフォーマットのアプリ広告を自動配信することができるようになる。
「デクワス.DSP」で「i-mobile」のスマホ / PC向けの広告配信が開始
京セラコミュニケーションシステムは、広告配信プラットフォーム「デクワス.DSP」において、アイモバイルが提供するスマートフォン向けアドネットワーク「i-mobile for SP」および、PC向けアドネットワーク「i-mobile for PC」への広告配信を2月4日から開始した。国内のモバイル市場のリリースが増えている。i-mobileは特に特徴的だが、大型アドネットワークとDSPとの連携が加速しているだ。
「MicroAd AdFunnel」と「デクワス.DSP」との広告配信取引が開始
マイクロアドは、媒体社向けに提供するSSP「MicroAd AdFunnel(マイクロアド アドファネル)」において、京セラコミュニケーションシステムが提供するDSP「デクワス.DSP」とのRTBを経由した広告配信取引をスタート。これにより、MicroAd AdFunnelを利用している媒体社においては、CPM課金での高単価広告の取引量が拡大することとなる。
(編集:三橋 ゆか里)
ABOUT 大山 忍
ExchangeWire Japan 編集長
米国大学卒業。外資系企業を経て2000年にネット広告効果測定ツールを提供するベンチャーに創業メンバーとして参画。その後、バリューコマース株式会社と合併。
2007年1月にオムニチュア株式会社(現Adobe)に参加、コンサルティングサービスを立ち上げる。ビジネスコンサルタントとして米国のベスト プラクティスを日本の課題やニーズに合わせて提供、ウェブ解析やガバナンス(データ主導の組織・仕組化)に関する執筆・講演を行う。