Remerge 10周年: モバイルマーケティングでの10年の軌跡
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on 2024年10月01日 inアプリリターゲティングDSPとして業界をリードするRemergeは、2024年に創設10周年を迎え、本社のあるベルリンで会社のマイルストーンを祝う記念イベント「RE10TION」を開催した。日本からはサイバーエージェントが招待された。
ビジネスの背景
2000年代後半、iPhoneの登場によりモバイル広告という新しいテクノロジー産業が開花した中、共同創業者のPan Katsukis氏とMartin Karlsch氏は、ヨーロッパで最初のモバイル広告ネットワークの1つでキャリアをスタートさせた。しかし、急成長の中で企業文化の不一致や職場でのプレッシャーが顕在化し、彼らは新たなビジネスモデルを模索することとなった。
Katsukis氏は約100のアイデアの中から収益を生むモデル、アプリリターゲティング広告プラットフォームを選択した。それは2014年当時、モバイル業界の次なる大物と見なされていた。既存ユーザーの維持に焦点を当てたこのプロダクトは、カリフォルニアのアプリマーケターに受け入れられたのである。
Karlsch氏がコンセプトをサポートし、その後、営業リーダーのBenjamin Beivers氏、技術インフラに長けたBenedikt Böhm氏、会社運営のエキスパートChristian Liesegang氏がチームに参加した。共同創業者たちは、急成長する業界で重要なテクノロジー主導の企業を築き、楽しく持続可能な職場を提供することを目指している。
業界初のSDK不要なアプリリターゲティングプラットフォーム
シードラウンドでの資金調達は、見せるべき完成品もコンセプトの実証もない状況から始まった。しかし、Remergeのビジョンを信じる投資家の支持を受け、目標額の25万ユーロを超える150万ユーロの提供があった。SDK不要のダイナミックアプリリターゲティングプラットフォームは、アトリビューションプロバイダーと連携してユーザーセグメンテーションを行うものであるが、今やそれが業界スタンダードとなっている。Remergeはそれを誇りに思っているとのこと。
創業の翌年からRemergeは黒字化を達成し、ニューヨーク、シンガポール、ソウル、東京にオフィスを開設した。2018年には、LinkedInの「ドイツのトップ・スタートアップ」に選ばれ、AppsFlyerのパフォーマンスインデックスにも毎年ランクインしている。市場からのこのような評価は、Remergeの信頼性を物語っているといえるだろう。
日本におけるRemerge - 日本&韓国カントリーマネージャー 趙 英氏
2017年に東京オフィスを開設してから7年が経過しているが、クライアント、パートナー企業など多くの方々の支援により、Remergeは現在も、アプリリターゲティングDSPとしてモバイル市場で活躍する広告主のサポートを続けている。
初めての取り組みとして、創設10周年記念イベントに合わせてRemergeは、重要な取引先である株式会社サイバーエージェントの担当者様2名をベルリンに招待した。記念イベントだけでなく、Remergeのオフィスやパートナー企業であるAdjustの本社を一緒に訪問し、Remergeへの理解をより深めていただけたと感想を述べている。
Remergeは今後も、日本のモバイル広告で課題を抱える広告主をサポートしていくそうだ。
次のステップへ
モバイル業界が常に進化を続ける中、ビジネスを10年継続することは並大抵のことではない。Remergeはプロダクトの改善を日々行い、現在はユーザー獲得面に特に注力している。プライバシーに関する革新についても、パートナーと協力し、世界中のカンファレンスに参加している。
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ABOUT 町田貢輝
ExchangeWireJAPAN 編集担当 日本大学法学部法律学科卒業。編集プロダクション、出版社でエンタメ、健康、IT関連の雑誌と書籍の編集・進行管理に従事。2024年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。DX領域のメディア運営全般ならびに、調査研究を担当する。