7つのママクラスターからわかる 主婦のライフスタイルとマーケティング[ニュース]
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on 2024年5月31日 in株式会社サイバーエージェントは、2024年9月にアメブロで有名な『Ameba』が20周年を迎えることを記念したイベントを4月18日に開催した。
「Ameba20 for Premium Partners」と題したイベントには、Amebaブログのブロガー340名が参加したほか、協賛社向けステージも開催。
F2層(35~49歳の女性)の主婦をターゲットにしたマーケティング戦略「主婦のライフスタイルとマーケティング」と、インフルエンサーマーケティング活用術を紹介する「すっぽん小町のていねい通販に学ぶインフルエンサーマーケティング」を実施した。
2000人以上のサンプルを調査してわかった7つのママクラスタ―
「主婦のライフスタイルとマーケティング」ステージには、株式会社サイバーエージェントで、Ameba LIFE事業本部 セールス&マーケティング責任者の望月澪七氏と、楽天グループ社員でMIHA株式会社に出向中の村瀬友菜氏が登壇。
2000人以上の主婦にアンケート調査を実施して見えてきたF2層をターゲットにしたインフルエンサーマーケティングを成功させるためのコツを紹介した。
Ameba LIFE事業本部 セールス&マーケティング責任者の望月澪七氏。
楽天グループ社員でMIHA株式会社に出向中の村瀬友菜氏。
サイバーエージェントは、アンケート調査によってわかった主婦のメディア利用・購買行動・価値観の傾向を7つのクラスターに分類。
望月氏は「各クラスターによって、口コミなどのメディア利用の特性、ECサイトの活用率が違うことから、インフルエンサーマーケティングを行う際は、ターゲットに合う人選、記事制作を行うことが大切である」と述べた。
調査概要。
調査でわかった7つのママクラスタ―。
各ママクラスタ―の行動・購買傾向。
分類を行ったママクラスタ―の特徴。
購買にフォーカスした今回の調査に対して村瀬氏は「楽天市場の出店店舗は、売り上げをどう上げていくのかという課題に取り組んでいます。私たちは、YouTubeやInstagramなどのプラットフォームを活用したブランディングや認知事業の提案を行っていますが、出店店舗にとっては、売り上げの向上が最も重要な課題です。なので、このような購買にフォーカスを当てた調査は、非常にニーズがあります。そして、このような情報を基に、インフルエンサーを紹介してくださるAmebaの存在は、売り上げUPを目指す店舗にとっても非常に有益です」とした。
通販会社におけるインフルエンサーマーケティングの有用性
「すっぽん小町のていねい通販に学ぶインフルエンサーマーケティング」には、前述の望月氏と、ていねい通販 すっぽん小町 PRマーケティング担当の中村可奈子氏が登壇。
今年で18週年を迎えるていねい通販の看板商品である『すっぽん小町』とインフルエンサーマーケティングについて紹介した。
ていねい通販 すっぽん小町 PRマーケティング担当の中村可奈子氏。
中村氏は、通販会社でインフルエンサーマーケティングが担う役割について「第三者目線で正直に企業と商品の魅力を発信していただけること」とし、次のように続けた
「「通販」や「サプリメント」、「定期コース」という言葉に不安を感じるお客様もいらっしゃるかと思います。
その心配を企業が『違う』と発信するのではなく、第三者であるインフルエンサー様にお力添えをいただき、インフルエンサー様の言葉でお伝えいただくことが、安心して商品を手に取っていただくことに繋がるのではないかと考えております。
「インフルエンサー様に嘘をつかせないタイアップ」にするため、インフルエンサー様一人一人の『らしさ』を何よりも大切に、長年ご一緒させていただいております」と述べた。
さらに、なぜAmebaのブロガーを起用しているのかという質問に対して中村氏は、「Amebaのブロガー様とは2015年からご一緒させていただいております。今から10年ほど前のブログなどのSNSは、芸能人の方などの情報発信が多い中で、Ameba様は、主婦ブロガーなど日々の生活に馴染みがあるブロガー様が多く在籍されておりました。『すっぽん小町』を生活に取り入れるイメージを少しでも持っていただけたらという思いで、Ameba様と取り組みをはじめさせていただきました」と述べた。
この発言に対し望月氏は「Amebaブロガーは、YouTubeやInstagramと比べると、映えるや綺麗に魅せることに主眼を置いていない傾向にあります。しかし、一般消費者に刺さる『生活感のある地に足が着いた発信』ができることが魅力」と述べた。
多くの人気主婦ブロガーが在籍しているAmebaは、一般消費者の目線に立った商品記事を発信できる。
最後、望月氏からインフルエンサーとの付き合い方、ていねい通販の広告について聞かれた中村氏は、「ていねい通販は一人ひとりに思いを届けて出会うことを目指しています。1つの企画に時間をかけて向き合うのも、インフルエンサー様のもとにお伺いしたり、1枚のお手紙に時間かけることもインフルエンサー様に、そしてその先のお客様に思いが伝わると信じているからです。
インフルエンサー様が心から『伝えたい』と思ってくださったことを、正直にご発信いただけるような関係性を目指していきたいです。
ていねい通販から発信する広告を通して、1人でも多くのお客様に『出会えて良かった』と思っていただけるように、温かさをお届けするきっかけ作りを続けていきます」と、締めくくった。
「商品を購入しない読者様にとっても楽しんでいただけるような内容にできたら」と、商品紹介をお願いするインフルエンサーに商品記事制作時の制約は設けていないという。
なぜならインフルエンサーとのコミュニケーション、またその先の読者の気持ちを大切にしたいという思いがあるからとのこと。
ABOUT 町田貢輝
ExchangeWireJAPAN 編集担当 日本大学法学部法律学科卒業。編集プロダクション、出版社でエンタメ、健康、IT関連の雑誌と書籍の編集・進行管理に従事。2024年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。DX領域のメディア運営全般ならびに、調査研究を担当する。