企業のSNSマーケティングを支援する株式会社コムニコが、批判的な言及や引用ポスト（引用リツイート）数が多い2023年の「SNS炎上事件」を調査し、その傾向分析をまとめた「2023年炎上レポート」を公開した。

「2023年炎上レポート」によれば、「炎上ジャンル別」で見た際の炎上件数1位は「リテラシー不足（知識や配慮不足）」、2位は「思想」、3位は「オフライン（テレビ・新聞・雑誌・街頭広告など）」で、観測されたSNS炎上事件の総数は189件。SNS炎上期間中に言及された関連キーワードの総数は18,464,813件、平均炎上日数は22日だった。

SNS炎上で最も多い媒体は「X（Twitter）」で89件。X上でSNS炎上の火種となる言及がされ、リポストやリプライで批判が集まり「炎上」状態となる事例が多く見られた。2位は「オフライン」で49件（テレビを除く）。「オフライン」は炎上件数が増加（昨年は20件）傾向にあり、リアルイベントであっても、SNS炎上の可能性が潜んでいることに注意するべきとしている。

なお、SNS炎上を防ぐには、
・従業員のリテラシー教育の実施
・承認機能を使って複数人で投稿を管理するツールの利用
・SNSマーケティングのプロによる指導
を対策として取り入れるほか、SNSが炎上してしまった場合に備えて、事前に対応策を用意しておくことも有効であると報告している。

ABOUT 町田貢輝

ExchangeWireJAPAN 編集担当 日本大学法学部法律学科卒業。編集プロダクション、出版社でエンタメ、健康、IT関連の雑誌と書籍の編集・進行管理に従事。2024年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。DX領域のメディア運営全般ならびに、調査研究を担当する。