サイバーエージェント、みずほ銀行およびフライウィールとマーケティングプラットフォーム事業に関する戦略的業務提携契約を締結[ニュース]
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on 2024年1月30日 in株式会社サイバーエージェント、株式会社みずほ銀行および株式会社フライウィールは1月26日、法人顧客に対するマーケティングプラットフォーム事業に関する戦略的業務提携契約を締結した。
デジタル化・DXの進展に伴い、人々の生活や経済・社会のあり方が大きくかつ急激に変化しているなか、個人のニーズは多様化しており、法人にとっては、一人ひとりに最適な商品・サービスを届けるためにマーケティングを高度化する必要性が高まっている。
また銀行業界では、2021年11月施行の改正銀行法により、広告・システム販売・人材派遣などの事業を通じた、法人顧客へのサービス提供が可能となった。
こうした背景のもと、3社は戦略的業務提携契約を締結し、今後は法人顧客のマーケティング支援に向け、広告事業の創出やプラットフォームサービスの提供、データサイエンスの取り組みを通じた分析の高度化等に取り組んでいくとしている。
主な取り組み内容は下記のとおり。
◆広告事業の創出
みずほ銀行が保有する顧客情報や、サイバーエージェントのAI技術を活用した広告配信モデル等を活かし、顧客一人ひとりに適したタイミングで、最適な情報を届けることを検討していく。
◆マーケティングプラットフォーム事業の構築
今後創出する広告事業と、みずほ銀行が提供している法人向け統計データ販売サービス「Mi-Pot」等のサービスを連携させることで、広告配信から分析まで取り組むことのできるプラットフォームの構築を検討していく。また、そのプラットフォームの提供を通じ、データを保有する事業者のマーケティング支援事業の確立に向けたDX支援を行うことで、産業の生産性向上も目指していく。
◆データサイエンスの取り組みを通じた分析の高度化
サイバーエージェントとみずほ銀行では、それぞれデータビジネスやAI事業の拡大を通じてデータサイエンスの活用領域を広げていく。本提携を通じて、両社の知見を活かし、顧客一人ひとりに最適な情報がお届けできるよう分析・予測精度の向上に取り組み、広告配信のモデル構築等を行う。
なお、新規事業の創出を行うにあたり、みずほ銀行では個人から預かる個人情報の保護において、フライウィールと連携し、顧客から事前に同意が取れた情報の利活用など、更なる安心・安全な枠組みを構築していくとしている。また、事業を開始する際、情報の利活用を望まない顧客については、改めて情報の利活用を停止する枠組みを案内する予定となっている。
ABOUT 柏 海
ExchangeWireJAPAN 編集担当
日本大学芸術学部文芸学科卒業。
在学中からジャーナリズムを学び、大学卒業後は新聞社、法律・情報セキュリティ関係の出版社を経験し、2018年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。デジタル広告調査などを担当する。