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impact.com、インフルエンサー/クリエイターとのパートナーシップのための統合マネージメントプラットフォームのローンチを発表

グローバルリーディングのパートナーシップマネージメントプラットフォームを提供する impact.comは、impact.com / creator (インパクトドットコムクリエイター:https://impact.com/creator)のローンチを発表した。

 

このプラットフォームにより、広告主であるブランドは単一インターフェースからフルファネルのインフルエンサーマーケティングプログラムの機会創出から総合管理することを可能になり、ブランドとクリエイターの両方にとってのよりよいユーザーエクスペリエンスが実現される。

 

クリエイターエコノミーの市場規模は、1,000億ドル以上と推定されており、巨大なクリエイターマーケットにおいてマーケターは、適切なパートナーを見つけることやニーズに合ったクリエイターを適正評価することが最も大きな課題の一つであると述べている。また、impact.com が発表した調査によれば、クリエイター側にも同じような課題が存在しており、86%のクリエイターが選択基準に合ったブランドパートナーを長期的視点から見つけることが難しいと述べている。

 

impact.com / creator が提供する「オールインワン・プラットフォーム」では、アフィリエイトやインフルエンサーを含むすべてのパートナーシップを統合管理することが可能。ここでは、ブランドとクリエイターは双方で、例えば地域やソーシャルプラットフォーム、またフォロワー数や業界カテゴリなどのフィルタを活用し、マッチングするパートナーとの機会創出を行い、プロモーションなどに必要な契約締結から継続的な運用管理やパフォーマンスインサイトレポートなどに基づいた最適化をすることができる。

 

impact.com の CEO である David A. Yovanno は、「私たちはマーケターが急速に変化するクリエイターエコノミーの動向に対応するために革新的なテクノロジーを必要としていることを認識しています。そこで、業界初のクリエイターパートナーシップ管理プラットフォームである impact.com / creator を開発しました。クリエイターは私たちの業界において重要で拡大する存在であり、impact.com / creator を通じてクライアントがパートナーシップを拡大し、長期的な関係を築く手助けをしています。その中でブランドはパフォーマンスに対して何がうまくいっているのかをより深く知る必要があり、トラッキングとパフォーマンスのインサイト分析に関しては impact.com がマーケットをリードしてまいりました」と述べている。

 

今回の開発で単一ログインが可能になった統合インターフェースにより、ブランドは認知からコンバージョン獲得までのユーザージャーニーに沿ったパートナーシップチャネルのコミュニケーションが可能になった。ブランドはまた、パートナーの組み合わせを多様化し、 CPA やコミッション型の成果報酬モデルに加え、固定型のフラット料金などさまざまなモデルで報酬を支払うことができる。AdWeek との協力で行われた impact.com の新しい調査によれば、クリエイターの大多数は、固定型のフラット料金と成果報酬型の組み合わせで報酬を受け取ることを好むとされており、これは 「PostPlus 報酬モデル」として知られている。これまで、パートナーシップマーケティング業界では成果報酬型と案件単位の固定モデルのような支払いオプションを1つのインターフェースで管理をすることはできていなかったこともあり、同社は、今回のローンチが業界のためにもプラスなことであると信じている。

 

今回の impact.com の新サービスにより、ブランドとクリエイターは以下のような利点を具体的には享受することができる。

 

最適なパートナーとのマッチング:ブランドは、impact.com によって厳密に審査されたクリエイターたちをプラットフォーム内のオプトイン式マーケットプレイスで検索やフィルタリングをして、マッチングする相手を募集し自社製品のプロモーションパートナーとして参加してもらうことができる。そして複数のソーシャルプラットフォームを跨いだパフォーマンス指標を管理し、またインフルエンサーとのコラボレーションに関わる一連の作業を単一管理することができる。クリエイターは、自分の興味や価値観に合ったキャンペーンを検索して有力なブランドとのコラボレーションビジネスを開始し、成果に対して収入を得ることができる。

 

スピーディかつフレキシブルな支払いの自動化:トラッキングおよび電子契約と連携された自動支払い処理により、ブランドとクリエイターは条件に基づいて、コミッションやその他のパフォーマンスベースの支払いであったり、固定型フラットフィー料金、またはその組み合わせなど、柔軟で多様な支払いモデルから選択することができ、実際の支払いまでを自動化することが可能。支払い対象のアクションが発生した翌日には処理されるため、クリエイターは業界最速水準の速さで支払いを受け取ることができる。

 

透明性のある可視化されたキャンペーン管理:ブランドとクリエイターは柔軟な契約条件を管理画面を通じて交渉し、一連に関わる各タスクのリマインダーや前述にあった支払いやアセットのやり取りなどを自動化することができる。ユーザーフレンドリーで直感的な UI により、パートナーシップを効率的に管理およびスケールすることが容易になる。

 

正確なパフォーマンストラッキング、分析、属性付け:ブランドとクリエイターは、双方とも impact.com の業界最高水準のパフォーマンストラッキングとレポーティングを活用することができ、クリエイターデータにアクセスし、エンゲージメント、デモグラフィック、コンバージョンなどの詳細なパフォーマンスインサイトを確認することができる。ユーザーは自身のコンテンツのパフォーマンスや、どの投稿や動画が最も大きな影響を与えているかなどを把握することができるため、最適化に役立てることが可能。

 

ダイナミックなコンテンツ管理:ブランドや運用エージェンシーは、impact.com のアカウントから直接インフルエンサー用のコンテンツを保存したり、レビューや共有また拡散することができる。クリエイターは、作り上げるコンテンツのためのアセットや納品物を簡単に共有や保存し、最適化するためのフィードバックを受け取ることができる。

 

「 impact.com の新しいインフルエンサーおよびクリエイタープラットフォームにより、私のようなコンテンツクリエーターは、ブランドとの関係に加えて、より詳細なアナリティクスへのアクセスが可能になります。これにより、パートナーシップのパフォーマンスを見やすくなり、例えば他のブランドにアプローチするためのデータが提供されます」とアメリカ・テネシー州のライフスタイルインフルエンサー兼 YouTuber のクロエ・ウェンは述べている。「また、クリエーターがマーケットプレイスに参加できることもとても楽しみで、パートナーへの申請が直接できたり、プロモーションポストの投稿日や利用条件、また納品物などの範囲を変更する機会も得られます。これらの機能は、クリエーターとブランドの両者にとって非常に価値があり、意図的でシームレスなパートナーシップを築くのに役立つでしょう」と述べている。

 

これらの新しい機能により、impact.com は業界で最も包括的なパートナーシップスイートを提供するプラットフォームになれたのではないかと自負している。それによって効率的なワークフローを推進し、煩雑なマニュアルプロセスを排除し、あらゆるパートナーシップタイプにおける自動管理やトラッキングとレポーティングを可能するにすることができる。

 

「過去10年間、クリエイターマネジメントのビジネスに携わってきた私としては、無数のクリエイターパートナーシッププラットフォームと協力してきましたが、impact.com / creator はパフォーマンスの良し悪しを判断できるようなデザインになっています」と、Illuminate Social の CEO である Becca Bahrke 氏 は述べている。Illuminate Social はクリエイターマネジメントとブランドパートナーシップの会社で、impact.com とのパートナーシップを6年以上にわたって築いている。「クリエイターへの報酬から利用方法に渡るまでの交渉オプションなど分かりやすく把握することができて非常にありがたく思っています。というのもそれが私のマネージャーとしての仕事の最も重要な部分であり、それによって協業するクリエイターたちに豊かなパートナーシップビジネスをもたらすことができるからです。いわゆる「ワンサイズフィットオール」のパッケージは存在せず、すべてのクリエイターが同じ条件に同意をするならば簡単ですが、現実はそうではありません。impact.com / creator はそうした複雑な要素を考慮に入れた上でパートナーシップが実際にどうビジネスに影響を発揮したのかを評価するための指標データを提供してくれます。インフルエンサーマーケティングの未来は、インフルエンサーとアフィリエイトが融合する場所にあり、このプラットフォームは真にそれを実現しています」と彼女は述べている。

ABOUT 長野 雅俊

長野 雅俊

ExchangeWireJAPAN 副編集長

ウェストミンスター大学大学院ジャーナリズム学科修士課程修了。 ロンドンを拠点とする在欧邦人向けメディアの編集長を経て、2016年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。 日本や東南アジアを中心としたデジタル広告市場の調査などを担当している。