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DoubleVerify、「2023年版グローバルインサイトレポート」を発表

デジタルメディア測定、データおよび分析向けソフトウェアプラットフォーム企業のDoubleVerifyは、「2023年版グローバルインサイトレポート(日本語版)」を発表した。

 

本レポートでは、約100カ国、1,000以上のブランドで配信された約5.5兆件のメディアトランザクションに基づき、メディア品質とパフォーマンスの傾向を分析している。デジタル広告の品質に関する主要なトレンドを紹介し、広告パフォーマンスを最大化する基盤を整備するべく、広告配信チャネルを横断した「オールウェイズ・オン(Always-on)」での常時検証の必要性も示している。

 

DoubleVerifyのVice President of Marketing AnalyticsであるCollette Spagnoloは次のように述べている。「我々が実施した調査によると、一貫したパフォーマンスを発揮するためには、広告主がすべてのキャンペーンと広告運用環境において、ベリフィケーション(検証)を実施することが必要不可欠です。ベリフィケーション(検証)をオフにしたり、適用していないと、その役割を果たすことができず、広告主は、予測不可能なニュースサイクルや巧妙化する詐欺スキームによって引き起こされる品質の変動に脆弱になります。加えて、コンテンツ消費の新規チャネルなどを網羅するためにベリフィケーション(検証)技術が進化する中、「オールウェイズ・オン(Always-On:常時検証)」での保護は、あらゆるメディア環境でメディア品質に関する共通かつ一貫した指標を維持するのに役立ちます。すべての広告チャネルを網羅し、保護と、洞察をすることが重要です」。

 

本レポートでは、ベリフィケーション(検証)を適用したキャンペーンとそうでないキャンペーンの結果を比較し、地域やデバイスを超えて広告品質に関するトレンドを調査。結果として、メディア品質が格段に異なることも明らかにしている。

 

DVデータは、前年同期比で入札後(ポストビット)の広告品質の改善と安定化を示している

●グローバル全体で、2022年のビューアブル率は上昇(ディスプレイ広告:前年対比4%増で69%、ビデオ広告:前年対比2%増で74%)、フラウド違反率は減少を続け(前年対比25%減で1.1%)、ブランドスータビリティ(適合性)違反率は横ばい(変化なし、7.1%)。これらの傾向は、業界がどのように進化してきたかを示しており、ベリフィケーション(検証)を利用する広告主が購入する広告在庫の質の高さを反映している。

●APACは、2022年にビデオビューアビリティが6%低下し、フラウド/SIVT違反が7%増加にもかかわらず、ビデオ広告におけるビューアビリティとフラウド/SIVTという2つの主要なクオリティ(品質)指標で依然として他地域を上回っている。また、APACは全地域の中で2番目にブランドスータビリティ(適合性)違反率が低くなっている。

●日本のディスプレイ広告におけるビューアビリティ率は、APACで最も低い水準に留まっている。また、日本のフラウド/SIVT違反率は大きく上昇したが、変わらずAPAC地域内で最も低い水準を維持している。

 

無防備な広告主: 何も対策をしない場合のコスト

広告主が検証に関する最適化管理を実施しない場合、グローバル全体で以下の傾向があることが明らかとなった。

●最適化管理をしていないキャンペーンの場合、ブランドスータビリティ(適合性)の違反率は、広告主が設定するスータビリティの厳格さによって14%~30%の間で変動した。

○10億インプレッションごとに、本違反率は19.9万USドルから68.5万USドル(2,670万円~9,190万円程度)と、損失の大幅な増加をもたらす可能性がある。

●何も対策をしていない非管理キャンペーンでのフラウド(不正)率は5.1%で、対策をしている管理キャンペーンに比べて367%も高い数値となった。

○最終的な経済インパクトとして、本違反率は、10億インプレッションごとに、約12.1万USドル(1,650万円程度)の広告費の損失をもたらす。

●対策をしていない非管理キャンペーンは、対策をしている管理キャンペーンに比べてビューアブル率が著しく低いことが明らかになった。

○非管理キャンペーンの場合、ディスプレイ広告のビューアブル率は57%、動画広告のビューアブル率は43%で、それぞれ管理により保護されている場合の平均値である69%と74%を大幅に下回った。

○最終的な経済インパクトとして、対策をしていない非管理キャンペーンでは、10億インプレッションごとに、約45.8万USドル(6,245万円程度)のビューアビリティ損失をもたらす。

 

グローバル全体で、CTVの消費量は急増したが、引き続きフラウドのターゲットとなっている

●グローバルでは、CTVのコンテンツ消費量と品質検証は前年比で62%増となった。

●CTVにおける動画広告の視聴完了率は96%で、測定したすべての他の環境を凌駕する。

●CTVでのボット詐欺は、2022年にCTV全体で69%増となった。

●DVが検知したCTV詐欺スキームと亜種の数は、2020年以降3倍に増加している。

●保護対策をとっていない広告主の場合、CTVのフラウド違反率は11.2%に上り、対して対策がある広告キャンペーンは0.6%となった。

 

アテンションを重視する広告主にはチャンスがある

経済の先行き不透明感やブランドアイデンティティの陳腐化の中で、広告主はキャンペーンのパフォーマンスを最適化し、ROIを向上させるために、アテンションベースの計測をより一層重視するようになっている。主なインサイトは以下の通り。

●APACにおけるメディア投資は、アプリ内の広告在庫に重点を置いている。APACは歴史的にビデオ広告のパフォーマンスが優れており、モバイルアプリに配信された広告は平均より総合的に高いアテンションを獲得している。

●多くの広告主は、アテンション(注目度)の低いサイトやアプリに配信するキャンペーンを実施しているが、DVの分析によると、より高いアテンション(注目度)とパフォーマンスを実現できる利用可能な広告在庫が数多く存在することが明らかとなった。

 

新興チャネルでのベリフィケーション(検証)を取り入れる

DVはオーディオ、ゲーム、リテールメディアなど、新たな環境における広告品質とパフォーマンスに関する主要な指標を明らかにする。

●モバイルアプリゲームの9.8%は、DVによってブランドスータビリティ(適合性)のリスクが、High(高リスク)またはMedium(中リスク)に分類されている。

●オーディエンスエクステンションは、リテールメディアネットワーク(RMN:Retail Media Network)において違反率が129%高い一方、ビューアブル率は91%高くなっている(対O&O)。

●サーバーサイド広告挿入技術(SSAI:Server-Side Ad Insertion)を悪用した初の大規模な詐欺行為である「BeatSting」は、2023年初頭に音声広告をターゲットにしたもので、無防備な広告主に毎月最大100万ドルの損害を与えている。

 

本レポートでは、キャンペーンを最適化し成功させるためには、ベリフィケーション(検証)を継続し、すべての新興広告プラットフォームに適用を拡大する必要性を強調している。

 

「2023年版グローバルインサイトレポート」の全文は下記リンクからのダウンロード可。

https://doubleverify.com/dv-japan/

https://doubleverify.com/japan-2023-global-insights-report/

 

DoubleVerify Japan株式会社

DoubleVerifyは、デジタルメディア測定、データおよび分析のグローバルソフトウェアプラットフォームです。私たちのミッションは、デジタル広告のエコシステムをより強く、より安全に...
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