Globalive、英国ベンチャーキャピタル会社 FirstPartyCapitalと提携[ニュース]
Globalive株式会社は、アドテクノロジー、マーケティングテック、デジタルメディアのスタートアップ企業に投資するアーリーステージの英国ベンチャーキャピタル、FirstPartyCapital(以下、FPC)とベンチャーパートナーシップを締結したことを発表した。
これにより、GlobaliveはFPCの日本投資家からの資金調達を支援、及びFPCの投資先企業がGlobaliveを通じて日本進出をサポートする。
FPCは、Wirecorpの共同設立者兼CEOであり、この分野で最も尊敬されているアナリストの一人であるCiaran O'Kane、シリアルアントレプレナーでありIABのデータタクソノミグループの会長であるKevin Flood氏、60社以上の企業に出資し、英国およびヨーロッパで成功を収めた数多くの新興企業と密接に協力してきたシニアファイナンスの専門家Rich Ashton氏によって共同設立された。
FPCのマネージング・パートナーであるRich Ashton氏は、「マーケティングへの投資は2025年までに5兆ドルに達すると予想されていますが、次のイノベーションの波に投資する分野に特化したファンドはほんの一握りしか存在しないのです。そのため、私たちは、このように十分なサービスを受けていない分野の創業者に対して、単に資金を提供するだけでなく、新たなビジネスチャンスにつなげることで、本当の価値を付加できる大きなチャンスだと考えました。Globaliveとの関係はその例です。Globaliveは日本で幅広いネットワークを持っており、私たちの資金調達をサポートし、私たちの投資先企業が、ほとんどの海外スタートアップ企業にはまだ立ち入れない、全く新しい市場にアクセスしビジネスの成長をサポートしてくれることに期待しています。」と述べている。
また、Globaliveの代表取締役社長 梅野浩介氏は、「FPCとの戦略的パートナーシップを発表し、デジタル広告がパンデミック時のストリーミング、ゲーム、eコマースの加速に後押しされて急速に成長している日本におけるFPCおよびFPCのポートフォリオ企業のパートナーとなれることに興奮しています。各国の政府やApple、Googleといった大手テックプラットフォームが個人情報の収集と利用を厳しく制限する中、データプライバシーへの注目が高まり、この業界は大きなイノベーションサイクルを迎えています。今後益々、データプライバシーへの課題がインターネット社会において変革していく中、FPCはこれらの新しい革新的なデータプライバシー優先のスタートアップに着目した投資戦略を取っております。日本企業も革新的な技術ソリューションと連携し、ますます断片化するエコシステムの中でプライバシーを最優先するソリューションを構築している新興企業への投資にアクセスしたいという強い意欲を伺えます。今後FPCと協力し、この業界の将来を形作る企業に一緒に投資できることを楽しみにしています。」と述べている。
ABOUT 野下 智之
ExchangeWire Japan 編集長
慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。
国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。
2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。