PubMaticがOpenWrapを大幅に機能強化し、パブリッシャーによるコントロールを向上[ニュース]
PubMatic は、パブリッシャー向け統合オークションソリューション「OpenWrap」の大幅な刷新を発表した。
OpenWrapの最新の機能強化により、アプリ開発者を含むパブリッシャーは、オムニチャネルへの対応とプラットフォーム固有のエンタープライズグレードの開発者カスタマイゼーションによって、柔軟性の向上とパフォーマンスの改善を実現することができる。
今回のウェブ、CTV/OTT、モバイルアプリにわたり価値を創出する一連の拡張機能のリリースにより。OpenWrapを活用するすべてのパブリッシャーとデベロッパーは、以下を得ることができるようになる。
- 収益性の向上 – 収益向上のために設計されたフロア、コスト不要の広告リフレッシュ、フィルを維持しながらCPMを引き上げる機能など
- アップグレードされた管理API – OpenWrapをカスタマイズして技術スタックをより適合させ、柔軟性を高める新たな自動化およびAPIオプションへのアクセス
- 分析機能の強化 – 広告ビジネスの全体像をデータで可視化し、リアルタイムで把握
さらに、OpenWrapでは、プラットフォーム固有の利点をもたらす以下の新機能がリリースされた。
- ウェブパブリッシャーは、40以上のPrebidモジュールを利用し、複数のサードパーティーが開発した技術を効率的かつ偏りなく統合して活用可能となる。
- モバイルアプリの開発者は、OpenWrapのSDKを利用してトップクラスのモバイルメディエーションプロバイダーとシームレスに統合し、PubMaticのグローバルなブランドデマンドにアクセス可能になる。
- OTTパブリッシャーは、インライン入札のメリットを享受し、サードパーティーの広告サーバーと接続する統合オークションのパワーを最大限に活用可能になる。
世界有数の独立系ラッパーソリューションであるOpenWrapにより、パブリッシャーは、プログラマティック広告ビジネスをより詳細にコントロールできるようになる。2022年第2四半期時点で、OpenWrap からの PubMatic の収益は前年比でほぼ 2 倍になるなど、このソリューションは急成長しているとのことだ。
なお、Leaf Groupの収益業務担当バイスプレジデント、Corey Wong氏は以下のように述べている。
「PubMaticが最高クラスの技術サポートを提供してくれるおかげで、Leaf Groupはコンテンツの制作に注力しながら時間とリソースを節約することができます。OpenWrapはすでに当社のビジネスに大きな価値をもたらしており、新たな機能強化を活用して、業務の合理化を進め、常に進化するアドテク分野のさらに先を行くことを楽しみにしています」
True Digitalの広告ソリューション担当ディレクター、David Sky氏は以下のように述べている。
「OpenWrapは、当社のプログラマティック戦略において重要な構成要素になっています。当社は、PubMaticと協力してこれらの新たなイノベーションを活用し、オーディエンスに常に最適な体験を提供しながら収益を上げられることを期待しています」
また、PubMaticのOpenWrap担当ディレクター、John Martin氏は以下のように述べている。
「OpenWrapは、何よりもまず、パブリッシャーとアプリ開発者のために構築されたパフォーマンスソリューションです。当社は、パブリッシャーのビジネスがそれぞれ異なることを認識しています。そして、インベントリ構成やマネタイズ戦略に関係なく、すべてのパブリッシャーに完全なコントロールと相互運用性を可能にする、オープンで柔軟なテクノロジーを信頼しています。こうした基盤の上に構築された最新の機能強化は、より高いパフォーマンス、より細やかな機能、より豊富なインサイトを提供し、パブリッシャーが自社のインベントリとオーディエンスの価値を最大化できるようにします」
ABOUT 野下 智之
ExchangeWire Japan 編集長
慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。
国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。
2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。