マイクロアドの「UNIVERSE Ads」、Supershipの「Hyper ID」と連携し Post-Cookieに対応したターゲティング広告配信が可能に[ニュース]
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on 2022年5月24日 in株式会社マイクロアドの広告配信プラットフォーム「UNIVERSE Ads」は5月24日、Supership株式会社が提供する、Post-Cookieに対応する新たな広告配信用ID「Hyper ID」と連携した。
プライバシー保護の観点から、これまでインターネット上で広く活用されてきたCookieの利用が問題視される動きが世界的に広まる中、インターネット広告業界ではCookieに依存しない、新しいマーケティング手法の開発が求められている。
このような背景から、Post-Cookieへの対応として、マイクロアドの広告配信プラットフォーム「UNIVERSE Ads」は、Supershipが提供をする、新たな広告配信用ID「Hyper ID」と連携する。
本連携により、「UNIVERSE Ads」において、Cookieに依存しないターゲティング広告配信が可能になる。なお、Supershipが提供する広告配信プラットフォームを除くと、「Hyper ID」との連携を実現した広告配信プラットフォームは「UNIVERSE Ads」が初となった。
「Hyper ID」は、Supershipホールディングスが資本業務提携する、英国のテクノロジー企業Novatiq Limitedの特許技術を基に開発された行動履歴の追跡・収集を行わない独自のワンタイム広告配信用ID。通信事業者がユーザーの同意に基づいて預かっているデータを活用し、従来のCookieや広告IDに依存せず、ユーザーのライフスタイルに関連した広告配信を実現する。
また、「Hyper ID」は、ユーザーが通信事業者の回線を利用してWebサイトやアプリを利用するごとに一時的にランダムに発行される。そのため、同じ広告配信用IDがユーザーの端末に保存されることなく、Webサイトやアプリを横断して行動履歴が追跡・収集されることもない。
今回の「UNIVERSE Ads」と「Hyper ID」の連携により、広告主はユーザー同意に基づいた通信事業者が保有するデータのうち、性別や年代などの正確な属性情報を活用し、Cookieの利用規制後もプライバシーに配慮したターゲティング広告配信が可能となる。
マイクロアドでは「今後もデジタル広告のプライバシー保護を前提とした、健全性・安全性の向上への課題解決に注力し、Post-Cookieに対応する各種IDとの連携を進めていき、新たな技術による広告プロダクトの構築を行い、デジタル広告市場のより良い発展に貢献していく」としている。
ABOUT 柏 海
ExchangeWireJAPAN 編集担当
日本大学芸術学部文芸学科卒業。
在学中からジャーナリズムを学び、大学卒業後は新聞社、法律・情報セキュリティ関係の出版社を経験し、2018年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。デジタル広告調査などを担当する。