The Trade Desk、広告主がパブリッシャーのプレミアム広告在庫に直接アクセスできる「OpenPath」を導入[ニュース]
グローバルアドテクノロジー企業であるThe Trade Deskが、広告主にパブリッシャーのプレミアム広告在庫に直接アクセスを提供する新プロダクト「OpenPath」を導入することを発表した。(Sponsored News by The Trade Desk)
OpenPathを採用する最初のパブリッシャーパートナーは、ロイター、ワシントン・ポスト、ガネットのUSAトゥデイ、コンデナスト、米新聞グループのマクラッチー、ハーストニュースペーパー、アドバンスローカル、メディアニュースグループ、トリビューン・パブリッシング、ネックススターデジタル、カフェメディアなど、米国を代表する企業となる。
OpenPathは、パブリッシャーがThe Trade Deskと直接インテグレーションできる機能を提供。これにより、広告主はパブリッシャーが提供する広告インプレッションに直接アクセスできるようになり、パブリッシャーはそのインプレッションからの収益を最大化することが可能になる。OpenPathは、デジタル広告のプログラマティック・サプライチェーンにおいて、非効率性を排除することを目的としており、これにはウォールドガーデンが持つ不透明な特権などによりもたらされる非効率性も含まれる。
The Trade Deskの共同設立者であり会長兼CEOのジェフ・グリーンは、「OpenPathは広告主の競争条件を公平にし、高い透明性と客観的なメディアバイイングのために世界トップクラスのパブリッシャーが持つ広告在庫にアクセスできるようにします。OpenPathは、透明性のある価格競争を実現し、広告主とパブリッシャーの双方にとって価値を最大化するオープンな市場を推進するために業界のリーダーが一丸となって協力する素晴らしい一例です。また、OpenPathのサービス開始に伴い、The Trade Deskは同社のプラットフォーム上でGoogle Open Biddingを停止予定です」と述べている。
今回の発表により、The Trade Deskは引き続き広告主のみにサービスを提供することを約束。同社は創業以来、広告主のためにサプライチェーンの最適化と透明性の向上に努めてきた。この取り組みにおいて、OpenPathはこれまでで最も重要なステップとなる。The Trade Deskは、デジタル広告取引においてサプライサイドには参入せず、イールドマネジメントなどのサプライサイドのサービスも提供しない。
OpenPathは、パブリッシャーが広告主の需要に直接アクセス可能にし、既存のイールドマネジメントツールやパートナーを引き続き活用できるようにするものとなる。
尚、The Trade Deskは、2022年4月15日までにGoogle Open Biddingプラットフォームから撤退予定であることを広告テクノロジーパートナーに伝え済み。The Trade Deskは、今後も引き続きGoogle Ad Exchangeを通じて買い付けを行う。
【本件に関するお問い合わせ】
The Trade Desk Japan K.K. 担当: 本宮: michiyo.hongu@thetradedesk.com
The Trade Desk 広報担当(SDh:春木・末吉):pr@storydesign-h.com
ABOUT 長野 雅俊
ExchangeWireJAPAN 副編集長
ウェストミンスター大学大学院ジャーナリズム学科修士課程修了。 ロンドンを拠点とする在欧邦人向けメディアの編集長を経て、2016年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。 日本や東南アジアを中心としたデジタル広告市場の調査などを担当している。