AppsFlyer、コンバージョン値測定ソリューションを提供開始[ニュース]
AppsFlyerは、SKAdNetworkにおいてユーザーのLTVをより正確に測定し、最大化するためのソリューション「Conversion Studio(コンバージョンスタジオ)」を提供開始した。
AppleがiOS14.5リリースと同時に、ユーザーの個人情報保護を目的としたATTフレームワークを導入開始した。ATTフレームワークの導入に伴い、広告主は、Appleが提供するプライバシーに配慮した計測ツール”SKAdNetwork(SKAN)”への適応が必要となっている。しかしこれまで、SKANでは、広告主が測定できるユーザーのインストール後のアクティビティが制限されており、広告主にとって重要な指標であるユーザーの正確なLTV測定が困難な環境にあった。
今回リリースした「Conversion Studio」では、マーケターがコンバージョン値のマッピングを簡単に設定・調整でき、同時に複数の指標を測定することができる。
収益、エンゲージメント、リテンション、コンバージョンなどの指標を含む、インストール後に発生するあらゆるイベントを正確に測定し、活用することができるようになる。
これにより、SKANの制限の中で、獲得したユーザーのインストール後のLTV測定を最大化することができる。
また、コンバージョン値のマッピングをAppsFlyerに格納することで、SKANで連携済みのすべてのパートナーと共有することができ、SKANの測定における唯一のデータソースとなる。
「Conversion Studio」の主な機能
・測定指標の分割:
「Conversion Studio」では、収益、アプリ内エンゲージメント、リテンションなど、最も重要な指標を細分化し、同時に測定することが可能となります。また、測定基準を自在にカスタマイズできるようになる。
・インストール後のユーザーアクティビティタイマーの72時間までの延長:
「Conversion Studio」により、アクティビティタイマーを延長することで、マーケターはより長い期間に渡って獲得したユーザーのLTVを測定できるようになる。さらにユーザーの最新のアクティブ時間を知ることができるため、リテンションやコホートなどの重要な指標の測定が容易になる。
・特定の指標の範囲を測定:
「Conversion Studio」の導入により、特定の指標内で柔軟に範囲を定義することができ、マーケターは、その範囲を満たすコンバージョン値のデータ数をより効率的に増やすことができる。
・LTVを最大化するためのファネルの測定:
「Conversion Studio」のファネル機能を選択することで、広告主はより少ない値を使用して効率的に連続したイベントを測定し、アプリ内イベントの測定量を最適化することができる。
ABOUT 野下 智之
ExchangeWire Japan 編集長
慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。
国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。
2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。