米国GumGum、欧州のリッチメディア広告大手JustPremiumを買収[ニュース]
コンテクスチュアル広告大手GumGumは、欧州最大級のリッチメディアおよび動画広告配信事業者であるJustPremiumの買収を発表した。
この買収により同社は、文脈に沿った広告を配信するコンテクスチュアルターゲティングと、印象に残る斬新なハイインパクト広告クリエイティブを統合した、グローバルプラットフォームを目指す。
コンテクスチュアルターゲティングは、2025年までに4,120億ドル規模に成長すると言われており、GumGumの2021年の売上は前年対比で40%以上の成長が見込まれている。
今回の買収により、コンテクスチュアルとクリエイティブという両社の強みを活かして、動画、ディスプレイ、コネクテッドTV(CTV)などの様々なデジタルプラットフォームにおいて、ユーザーの文脈とアテンションをダイナミックに捉える総合ソリューションが実現。両社が共同で提供する最初のプロダクトは「ハイインパクト記事内広告」で、「記事内アウトストリーム動画広告」や「記事内ショッパブル広告」などが含まれている。
JustPremiumは欧州を拠点とする企業で、オランダ・アムステルダムに本社を置き、全世界の従業員数は約150名。JustPremiumのCEO Eric Visser氏は、GumGumのEMEA担当プレジデントとして留任し、GumGumのCEO Phil Schraeder氏にレポーティングをおこなう。
また、JustPremiumの組織と名称は、GumGumに統合される。
ABOUT 野下 智之
ExchangeWire Japan 編集長
慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。
国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。
2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。