先週のアドテクシーン:Radiotalkと博報堂DYメディアパートナーズ、「インタラクティブ音声広告」を配信
広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、過去一週間に起きたトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。
【トップニュース】
Radiotalkと博報堂DYメディアパートナーズ、「インタラクティブ音声広告」を配信
Radiotalkと博報堂DYメディアパートナーズは、日本で初めて導入したリスナーと広告主が音声のみのやり取りで双方向にコミュニケーションできる広告システム「インタラクティブ(双方向)音声広告」の配信を開始した。
「インタラクティブ(双方向)音声広告」とは、米国の音声広告テクノロジー企業Instreamatic Inc.と開発しているAI技術を活用した音声解析技術を駆使する新しい音声広告のシステム。音声回答から広告への興味有無を識別し、興味のあるリスナーにのみ追加の広告情報を配信することが可能になる。興味のあるリスナーに対して深いコミュニケーションが展開できることで、広告主に対して最適なマーケティング効果を提供することができる。第一弾に配信する広告は、リクルート住まいカンパニーが企画運営する不動産・住宅情報サイト『SUUMO(スーモ)』の音声広告。
【イベント】
ExchangeWire主催、MadTech Japan イベント3/11-12にバーチャルで開催
英国ロンドン発、ExchangeWireのイベントが、およそ3年半ぶりに戻ってまいります。ExchangeWireは、来る3月11日(木)・12日(金)に、デジタル広告業界関係者向けにグローバル、バーチャルイベントを開催いたします。
本イベントは、2020年10月にExchangeWire.comとコンテンツパートナーシップを締結した、サイバー・コミュニケーションズ社とのパートナーシップのもとで、開催されます。
- 日本におけるデジタルマーケティング及びデジタル広告の現状
- 日本市場と海外市場の比較
- クッキーレス時代のブランディング
- ストリーミングサービスの急成長がもたらす意味
- ブランドセーフティとブランド適合性についての整理
- ゲーム内広告の可能性
をテーマに、国内外のスピーカーを招いて、二日間にわたりパネルディスカッションを行います。
【新サービス・新機能】
アライドアーキテクツ、Instagramプロモーション支援サービスの提供を開始
アライドアーキテクツは、企業がInstagram上で実施するプロモーション成果の最大化と、プロモーション運用のコスト削減を実現する新サービス「echoes on Instagram(エコーズオンインスタグラム)」の提供を開始した。
echoes on Instagramは、企業がInstagram上で実施するプロモーション成果の最大化と、プロモーション運用のコスト削減を実現するサービス。企業は、echoes on Instagram管理画面を通じてInstagramキャンペーンやUGC創出といったプロモーション施策を効率的に自社運用することができる。また、echoes on Instagramの機能を活用しながら、プロモーションの運用・制作・広告を一括して当社に委託することも可能。
DAC、スペシャリストによるFacebook「コンバージョンAPI」実装サービスを強化
DACは、Facebook社が提供する「コンバージョンAPI」機能の導入支援体制を構築し、各領域のスペシャリストを配置することで実装サービスを強化した。
Facebook社認定の「Facebook Marketing Partner」であり、かつ、個人認定資格「Facebook Blueprint」保有者が100名を超える規模で在籍している当社の強みを生かし、FacebookおよびInstagram広告において、3rdパーティクッキーに依存しない広告効果計測を実現する本機能導入の仕様設計から実装までをワンストップで広告主企業に提供する。
Kaizen Platform、Amazonのスポンサーブランド動画広告に特化した動画広告制作サービスを開始
「Kaizen Platform」は、日本でも新たに開始されたAmazonのスポンサーブランド動画広告に特化したクリエイティブ制作サービス「KAIZEN Ad for Amazon SBv」の提供を開始した。
本サービスを活用することで、Amazonで販売を行う企業は商品ページの情報や画像素材3点からでも、簡単に動画広告クリエイティブが制作可能となる。
【サービス連携・業務提携】
オトナル、米国ポッドキャスト広告のアトリビューションプラットフォームPodsightsと戦略的提携
オトナルは、ポッドキャストのアトリビューションプラットフォームの業界リーダーであるPodsightsとの戦略的提携を行った。
これによりポッドキャスト広告や、企業が運営するポッドキャスト番組において、リスナーのサイト訪問やキャンペーン効果の可視化が可能になる。
大日本印刷と東芝エレベータ エレベーター内デジタルサイネージで事業提携
大日本印刷と東芝エレベータは、マンションやオフィスビルなどのエレベーター内にデジタルサイネージを設置し、利用者向けに当該施設や地域の情報、広告などを配信するエレベーター内デジタルサイネージ事業で提携し共同で運用を開始する。
DNPは、2009年よりデジタルサイネージ事業を行っており、「イエナカ(家中)」「マチナカ(街中)」「ミセナカ(店中)」の各場面で最適な情報を発信する独自のサービスを展開。東芝エレベータは、エレベーターの開発・製造・販売、メンテナンス、リニューアルおよび、各種ビルのファシリティ関連のサービスを一貫体制で提供しており、エレベーターの豊富な導入実績を有している。
新聞3社が協力、信頼性が高い動画に広告を配信できる「NewsVideo」1月26日リリース
朝日新聞社は、産経デジタル、毎日新聞社と共同で、3社がのニュース映像を配信する動画コンテンツを一元的に視聴することが出来るサービス「NewsVideo」を開設した。
また、3社の提供する動画にまとめてインストリーム広告を配信できる商品を提供をする。
【資本提携・買収】
オープンエイト、約30億円の資金調達を実施。累計調達額は約70億円に
オープンエイトは、既存投資家であるスパークス・グループを運営者とする未来創生ファンドと、新規投資家であるJPインベストメントを引受先とした第三者割当増資及び、日本政策金融公庫からの融資調達と合わせて、計約30億円の資金調達を実施した。
これにより同社の累計資金調達総額は約70億円となった。
【調査】
オトナル、朝日新聞社と共同で「ポッドキャスト国内利用実態調査」を実施
オトナルと朝日新聞社は2021年1月27日、昨年12月に共同実施したポッドキャストの利用実態調査の概要を「PODCAST REPORT IN JAPAN ポッドキャスト国内利用実態調査2020」として公開した。
調査結果サマリーは以下の通り。
・国内で1ヶ月に1回以上ポッドキャストを聴くユーザーの割合は14.2%。人口推計では1123万7000人。
・ポッドキャストユーザーの半数は20~30代で50.8%を占める。
・1年以内にポッドキャストを聴き始めたユーザーは47.1%で、ユーザー数が急増。
・ポッドキャストユーザーは非ユーザーよりも情報感度が高い。
・普段聴いているジャンルは「ニュース」で54.8%。その他の上位のジャンルは「音楽」「コメディ/お笑い」。
・ユーザーの2/3がポッドキャストで聴いた情報から検索経験あり。ユーザーの1/3は購入経験あり。
ABOUT 野下 智之
ExchangeWire Japan 編集長
慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。
国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。
2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。