先週のアドテクシーン:CCCマーケティング、購買連動型広告サービス「TポイントAds」の提供を開始
広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、過去一週間に起きたトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。
【トップニュース】
CCCマーケティング、購買連動型広告サービス「TポイントAds」の提供を開始
CCCマーケティング株式会社は、7,000万人を超えるT会員の実購買データを活用したYahoo! JAPANおよび Google への広告出稿および購買検証ができる購買連動型広告サービス「TポイントAds」の提供を開始した。
「TポイントAds」は7,000万人超の実購買データを活用し、Yahoo!広告やGoogle 広告を通じてさまざまなネットメディアへの広告出稿を可能とする。
【イベント】
11月27日開催 CCI BROADCASTING FORUM 2020(オンラインセミナー)
サイバー・コミュニケーションズは、『テレビ放送とオンラインビデオの未来に向けて/ビデオマーケティングを成功に導くプレミアムビデオコンテンツとは』をテーマにオンラインセミナーを開催する。
日本テレビ、TBSテレビ、TVer、AbemaTVなど、放送業界からそうそうたる顔ぶれが登壇する予定。
(Sponsored by CCI)
【新サービス・新機能】
ネクスジェンデジタル、独自のデジタル広告ソリューション「NMP」の提供を開始
SMNのグループ会社であるデジタル戦略エージェンシーのネクスジェンデジタルは、企業の統合マーケティングコミュニケーション)の支援を目的とする独自のコンセプト「NexGen Integrated Marketing Communication」(以下NIMC)に基づいた広告ソリューション「NexGen Marketing Platform」(以下NMP)の提供を開始した。
NIMCは、広告ソリューションNMPと、SMNとNGDが保有するデジタルマネジメントソリューションを融合したNGD独自のフレームワークによるコンセプト。
ビッグデータとAIを駆使し、長年のキャンペーンマネジメント経験で培ったエキスパートメンバーによる人とテクノロジーが融合した独自の広告ソリューションとなる。
Supershipの「Ad Generation」、アプリ向け広告の新スタイルとして「Wipe Ad(ワイプアド)」を独自に提供開始
Supershipのパブリッシャー向け広告配信プラットフォーム「Ad Generation(アドジェネレーション)」は、アプリ向けの動画広告配信の新たなスタイルとして「Wipe Ad(ワイプアド)」の提供を開始した。
オーバーレイで動画を配信するピクチャー・イン・ピクチャー形式の広告フォーマット。
表示する動画広告のサイズや表示位置をパブリッシャーのアプリ仕様にあわせて自由にカスタマイズできる他、デフォルト音声OFF、クローズボタンの配置に加えて、ユーザーが動画をスワイプ(ドラッグアンドドロップ)して広告の位置を自由に動かすことも可能にすることで、ユーザビリティに最大限配慮した設計を実現した。
AppsFlyer、インクリメンタル測定をアトリビューションに導入した新サービス「Incrementality(インクリメンタリティ)」を提供開始
AppsFlyer Japanは、マーケティング担当者がリマーケティングキャンペーンの生み出したインクリメンタル(増分)の収益やビジネス価値を正確かつ包括的に測定・分析することが可能な新製品「Incrementality(インクリメンタリティ)」を提供開始した。
これにより、企業は広告の正確な投資対効果を把握することができ、自社のマーケティング予算配分の最適化を実現することができる。
スマートフォンアプリ広告の不正を事前検知 独自のアドフラウド対策ツール「CAF」の提供を開始
サイバーエージェントはインターネット広告事業において、スマートフォンアプリ広告主向けに独自のアドフラウド対策ツール「CAF(CyberAgent Anti Fraudsystem 読み:キャフ)」を開発し、提供を開始した。
事前に不正クリックを検知・制御対応を行うリアルタイム不正検知機能によって、不正ユーザーによるアクセスで発生し得る広告コストを削減し、広告の品質・効果改善を図る。また、約30の不正検知項目を実装することで、より強固な不正対応の実現に取り組んでおり、今後もさらなる不正検知項目の追加実装を予定している。
Twitter、新しいカルーセル広告の提供を開始
Twitterは、新しいカルーセル広告の提供を開始した。
横に並んだ2~6枚の画像または動画をスワイプして閲覧してもらうことで、アプリやウェブサイトへの誘導を行うよう作られている。広告主は広告マネージャーにあるツイート作成画面からでも、Twitter広告APIからでもカルーセル広告を作成することができ、またプロモツイートとしても通常のツイートとしても使用できる。
ラクスルのノバセル、天候予測を基に“放映7日前からのCM枠の購入”が可能に
ラクスルが運営する広告のプラットフォーム「ノバセル」は、テレビCMの放映効果データと気象データを活かした新しいマーケティング施策の提供を目的に、ウェザーニューズと協業を実施していることを公表。
全国エリア対象の業界初となる「天気連動型テレビCM」サービスでは、ノバセルが提供するテレビCMの効果分析ツール「ノバセルアナリティクス」で広告効果の高いCM放映枠を特定、さらにウェザーニューズの「WxTech™(ウェザーテック)」により気象分析を行うことで、天候と連動させたテレビCMの放映を実現。今回新たに、SAS+(スマートアドセールスプラス)を活用し、天候予測に基づき最短7日前より1番組ごとにCM枠が購入できるようになった。
CCCマーケティング、TVCM出稿分析ツール「MKW Program Optimizer」を提供開始
CCCマーケティングは、広告主、広告代理店およびテレビ局に向けて、TVCM出稿分析ツール「MKW Program Optimizer」の提供を、開始した。
関東・中京・関西エリアの25万人のTV視聴データと購買データが連携したマーケティングデータを活用し、様々なマーケティングターゲットへの効果が最適な番組組み合わせを比較・発見できる分析ツール。リーチ、一人当たりFQ(フリクエンシー)、リーチ効率(CPM)、imp単価など多様なKPIを基に、簡単な操作で提供番組の組み合わせ最適化を図ることができる。
【サービス連携・業務提携】
『保育士くらぶ』のアスカとジーニーが業務提携
アスカグループは、ジーニーのデジタルマーケティングソリューション(DMS)事業本部と業務連携し、アスカが運営する保育情報3メディアの広告枠販売をジーニーに委託を行い、2020年12月より掲載を開始する。
アスカグループの会員である、情報収集に熱心かつ安定した購買力がある 20~40代の 未婚・既婚の有資格女性をターゲットとしたWeb広告の出稿等が可能となる。
PORTO、Foursquareと連携し、 位置情報を活用したターゲティング広告配信や来店計測が可能に
CARTA HOLDINGSのグループ会社であるVOYAGE GROUPは、運営する統合マーケティングプラットフォーム「PORTO(ポルト)」において、位置情報テクノロジー・プラットフォームを提供するFoursquare Labs, Inc.と連携した。
これにより「PORTO」では、ユーザーから許諾の取れた位置情報を活用したターゲティング広告の配信、来店計測までを行うことが可能になる。
ABOUT 野下 智之
ExchangeWire Japan 編集長
慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。
国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。
2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。