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先週のアドテクシーン:プレゼントキャスト、在京民放5社による増資で社名はTVerへ

 

 

広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、過去一週間に起きたトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。

 

 

【トップニュース】

 

プレゼントキャスト、在京民放5社による増資で社名はTVerへ

動画配信プラットフォーム大手のTVerを運営するプレゼントキャストは、2020 年6月 30 日の株主総会、取締役会での決議をもって、在京民放5社に対する第三者割当増資を実施して資本金を増強するとともに、代表取締役の異動、2020 年7月1日からの TVerへの名称変更を実施する予定を公表した

在京民放5社による出資比率は従来の62.5%から89.5%にまで高まる。またこれまで筆頭株主であった電通グループ(15%)は、出資比率が4.2%に下がる。

代表取締役社長には、TBS出身の龍宝 正峰氏(現取締役)が就任する。

 

出典:同社プレスリリース

 

【アンケートご協力お願いの件】

 

ExchangeWire JAPAN を運営するデジタルインファクトでは、広告業界の皆様を対象にした各種アンケート調査を実施しております。

大手広告プラットフォームに関するアンケート調査

★アンケートの詳細とご回答は、こちらから

本アンケートは、広告プラットフォームに関する評価や自由なご意見をお聞きしております。是非皆さまのお声をお聞かせください。

■調査対象となる方:インターネット広告ビジネスに関わっており、広告主、広告会社(代理店・メディアレップ・トレーディングデスク)・アドテクベンダー・媒体社に所属されている方。

■最後まで回答いただき、ご連絡先を記入いただいた方には、Amazonギフトコード500円分をお送りさせていただきます。なお、ご回答が一定の数に達した段階で、受付を締め切らせていただきます。あらかじめご了承ください。

【イベント】

 

Teadsオンライン広告祭2020「The Month of Creativity with Teads」を開催

Teadsは、The Month of Creativity (ザ・マンス オブ クリエイティビティ) Teads オンライン広告祭を開催することを公表した

Teadsではこの6月をThe Month of Creativity - Teadsオンライン広告祭と題し、世界中のマーケットリーダーを集めたトークショーやWebinar、データインサイトチームのリサーチなどのコンテンツを通し、新時代でのクリエイティブ思考・制作を議論する。

特設サイトはこちらから

 

【新サービス・新機能】

 

LINE広告、新たにLINEチラシでの広告配信を開始

LINEは、同社が運営するコミュニケーションアプリ「LINE」および「LINE」関連サービスを対象とした運用型広告配信プラットフォーム「LINE広告(旧 LINE Ads Platform)」において、新たに「LINEチラシ」上での広告配信を開始した

「LINEチラシ」は、ユーザーがスーパーやドラッグストアなどの店舗での購入を検討している際に閲覧する可能性が高く、「LINE広告」を通して購買意欲の高いユーザーにアプローチが可能となる。

 

NewsTV、スマートテレビの視聴データを使い動画広告をターゲティング配信

NewsTVは、スマートテレビの視聴データを連携し、特定の番組やTVCMを視聴したユーザーにSNSを通じてビデオリリースをターゲティング配信できる『TV視聴データターゲティング』の提供を開始した

TVCMだけでは伝えきれない内容をビデオリリースを用いて情報量を増やしてユーザーに再度届けることができるようになり、より商品・サービスの理解促進が期待できる。また視聴するユーザー側は、TVで見流してしまった情報にビデオリリースを経由して再度接触できるため、興味を持ったサービスを深く知るきっかけを得ることができる。

 

CyberLiG、企業YouTubeアカウントの運用を中心としたマーケティング支援サービスを開始

サイバーエージェントの子会社CyberLiG(は、企業のYouTubeチャンネルの開設から動画の企画、運用までを行う新サービス「KITEN-キテン-」を開始した

商品・サービスのターゲットとなる消費者ニーズやトレンドの分析をもとに、YouTubeチャンネルにおける戦略立案のほか、動画の二次利用・タイアップといった他媒体との連動、認知拡大までサポートする。また、開設されたYouTubeチャンネルの投稿動画の企画、タレントやインフルエンサー起用時のキャスティングから撮影、編集、投稿、データ分析までワンストップで提供する。

 

Vpon Japan、広告接触経由で日本に訪問した訪日外国人を地図上にプロットすることが可能な「訪日検証マップ」を提供開始

Vpon JAPANは、旅マエでの広告接触者が、実際に訪日したかどうかを可視化する訪日検証マップの提供を開始した

これにより台湾・香港などのアジア向け集客プロモーションの後、広告接触経由(広告閲覧および広告クリック)で実際に日本に訪問したかどうか、またどの地域に訪問したかが地図上で確認可能となる。

これまで訪日旅行客を集客するためのプロモーションを行っても広告に接触した人が実際に日本へ訪問しているか、自地域近辺に滞在したかを可視化することは難しい現状であったが、本サービスにより、具体的な訪日結果がわかることで中長期的にターゲットユーザーの策定、訴求コンテンツなどの見直しを行いながら次のプロモーションの計画に活かすことが可能になる。

 

【サービス連携・業務提携】

 

ADK、イープラス、キョードーアジアの3社、新しいライブエンターテインメントの「オンデマンド有料ストリーミングライブ」プロジェクトを始動

ADKマーケティング・ソリューションズ、イープラス、キョードーアジアは「新しい生活様式」に即した新しいライブエンターテインメントを提供する「オンデマンド有料ストリーミングライブ」プロジェクト<LIVING on demand>を共同で推進することを公表した

その第一弾として、国民的アーティストへと進化を遂げる「Little Glee Monster」による、生ライブを6月27日(土)に「Little Glee Monster >BRIGHT NEW WORLD< スペシャルオンデマンドライブ」としてストリーミング配信開催が決定した。

 

CyberZが提供するSaaS事業会社向け「Optimized Taxi ADパッケージ」、全国約30万のデジタルサイネージに展開可能に

CyberZは、2020年3月より提供中のSaaS事業会社向け広告配信メニュー「Optimized Taxi ADパッケージ」にて、マイクロアドデジタルサイネージが提供するデジタルサイネージのアドネットワーク「MONOLITHS(モノリス)」と連携することで、全国約30万のデジタルサイネージへの広告展開が可能となった

デジタル広告を用いて事前に検証配信をおこない、広告効果の高いクリエイティブ・および構成要素を明確にしたうえでタクシーを含む各種サイネージへの展開・運用することが可能となる。

 

【新会社・新組織】

 

SMN、札幌と名古屋にオフィスを新規開設

SMNは、アドテクノロジー事業における関連サービスの取り扱い増加に伴い、新たに、札幌と名古屋に、オフィスを新規開設した

今回の開設は、需要が高まりつつある中部エリア(東海・北陸)、北日本エリア(北海道・東北)の現地企業、広告代理店に対応するためものとなる。

 

【資本提携・買収】

 

フルスピードのアフィリエイト子会社、BitStarと資本業務提携

フルスピードの子会社フォーイットは、2020年5月27日(水)に、BitStarと資本業務提携をしたことを公表した

本提携により、BitStar社が運営する日本最大級のインフルエンサーネットワーク「BitStarネットワーク」におけるアフィリエイト独占アライアンスを実現し、動画アフィリエイト広告事業を強化する。

また、Bitstar社が実施する第三者割当増資の引受により、一部株式を取得する。

 

ABOUT 野下 智之

野下 智之

ExchangeWire Japan 編集長  

慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。

国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。

2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。