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先週のアドテクシーン:CyberAgent「AJA SSP」、Google「ディスプレイ&ビデオ 360」とRTB接続を開始

 

広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、過去一週間に起きたトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。

 

【トップニュース】

CyberAgent「AJA SSP」、Google「ディスプレイ&ビデオ 360」とRTB接続を開始

サイバーエージェントグループのAJAは、メディア向けに提供する「AJA SSP」において、Googleが提供する「ディスプレイ&ビデオ 360」とのRTB接続を開始した

今回のRTB接続によって、「AJA SSP」を導入している媒体社は、「ディスプレイ&ビデオ 360」を利用する広告代理店および広告主からのインストリーム動画広告・バナー広告への広告入札を受けることが可能となり、広告取引機会の増加と販売単価の向上によるさらなる収益拡大が期待できる。

 

【新サービス・新機能】

Criteo、ニールセンのデジタル広告効果測定ソリューションの導入

Criteoは、デジタル広告測定の業界標準であるニールセンの「デジタル広告視聴率と、広告主がブランドリフト効果をより正確に測定し最適化できるようにする「デジタルブランドエフェクト」をCriteoソリューションに導入する計画を発表した。CriteoのショッパーグラフおよびAIエンジンと、ニールセンのオーディエンス属性別測定を組み合わせることによって、広告主は年齢や性別などの特定のパラメータに基づいて消費者を検証できるようになる。

 

CARTA HOLDINGS、TVCMを簡単にネットで発注・制作・効果検証できるTVマーケティングプラットフォーム「PORTO tv」を提供開始

CARTA HOLDINGSは、電通が保有するTVCMデータ・資産を最大限活用し、広告主が自らTVCMを簡単にネット上で発注・制作・効果検証・最適化ができる次世代型TVマーケティングプラットフォーム「PORTO tv」を開発し、提供を開始する

AIを用いた高精度なシミュレーション・最適化・レポーティングを実現しており、配信実績も独自のレポーティングツールにより、最短で広告掲載翌日には把握することができ、シミュレーションデータと比較しながら、AIによるチューニングでさらなる最適化を図ることも可能となる。

 

トランスコスモス、コンテンツマーケティング導入支援プランを無償で提供開始

トランスコスモスは、独自のメソッドによる「現状分析(コンテンツの状況およびSEO観点の分析)とオーディエンス設計」をもとにした「コンテンツマーケティング・スタートプラン」の提供を開始した
これにより企業のWebサイトにおいて集客からブランディング、さらに見込み客獲得につながるコンテンツマーケティング施策をスムーズに展開し、現在のコロナ禍にみられるような急激に変化するユーザーニーズや市場の動向に対応することが可能になる。
なお、お申し込み先着10社については当サービスを無償にて提供する。

 

CyberAgent、LINE公式アカウントの新料金形態合わせた運用ソリューション「Message Optimizer for LINE」の開発・提供を開始

サイバーエージェントはインターネット広告事業において、LINE公式アカウントの新料金形態に合わせた運用ソリューション「Message Optimizer for LINE」を独自開発し、提供を開始した

LINE公式アカウントの料金形態の変化に即した最適な運用を行うものであり、同社が運用する多くのアカウント実績を元に、開封者セグメントを活用したパフォーマンス向上を目的とする配信設計や、ユーザーの反応率実績を活かした配信タイミングのレコメンド及びこれらの実行体制の整備などを行う。

【サービス連携・業務提携】

ソウルドアウトのデータフィードマーケティング支援ツール「SO Data Feed Creator」がLINEショッピングと連携開始

ソウルドアウトは、自社開発のデータフィードマーケティング支援ツール「SO Data Feed Creator」と、「LINEショッピング」との連携を開始した
この連携により、オンラインストアを運営するEC事業者は、「SO Data Feed Creator」を利用して「LINEショッピング」に商品を掲載する際の手間と時間を大幅に削減することが可能となる。

 

fluct、国内SSPとして初めて、LiveRamp Japanの「IdentityLink」と連携契約を締結

fluctは、欧米の法規制や、各ブラウザで進むCookie規制の動向を背景に、運営するSSP「fluct」において、より広告主が配信しやすい環境を構築し、メディアの収益最大化支援を実現するため、LiveRamp Japanの「IdentityLink」と、国内SSPとして初めて連携契約を締結した

今回の連携により、SSP「fluct」と接続するDSPは、Cookieを使用せず、ユーザーデータを人ベースの識別子(ID)に変換する「IdentityLink」を使用して直接取引することが可能になるため、SSP「fluct」の提携メディアは、ユーザーとの信頼を維持しながらCookieを使用せず、収益最大化の実現を図ることができる。

JR東日本企画、Vpon JAPANと業務提携開始

ジェイアール東日本企画とVpon JAPANは、各地域の観光地や企業がより効果的なインバウンド対策を行うことを目的に、訪日外国人の『インバウンド動向分析デジタルマーケティング』のサービス提供に関する業務提携を、開始する

本提携により、両社の強みを活かした各観光地域や各企業へのデジタルマーケティング施策支援を行い、日本のインバウンドデジタルマーケティング並びに地域活性化を加速させていく。

【新会社・新組織】

Adjust 日本法人のゼネラルマネージャーに佐々 直紀氏が就任

adjustは日本法人のゼネラルマネージャーに佐々 直紀が就任することを発表した
年々拡大し続ける日本のモバイル市場を鑑み、佐々は日本市場の責任者として、更なるチームの体制強化とビジネス拡大に注力する。
これまで佐々氏が担当してきた営業責任者としての業務を新しくHead of Salesに着任した松下 豊氏が担当し、佐々氏は、日本チーム全体の統括とグローバルチームとの連携強化、およびAdjust全体のビジネス拡大の役割を担う。

【資本提携・買収】

セプテーニ・ホールディングス、HKT48、NGT48を統括するSprootに資本参加

セプテーニ・ホールディングスは、アイドルグループ「HKT48」および「NGT48」の各運営会社を統括する持株会社であるSprootに資本参加した

今後は、Sprootの公式デジタルマーケティングパートナーとして、エンターテインメント領域におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を支援していく。

ABOUT 野下 智之

野下 智之

ExchangeWire Japan 編集長  

慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。

国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。

2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。