×

先週のアドテクシーン:LINE、デジタルチラシサービス「LINEチラシ」を開始

日本国内、アドテクシーン画像



広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、過去一週間に起きたトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。

【トップニュース】

LINE、デジタルチラシサービス「LINEチラシ」を開始

ロゴ

LINEは、同社が運営する「LINE」を活用した、スマートフォンに最適化したデジタルチラシサービス「LINEチラシ」の先行販売を開始した。

「LINEチラシ」は、これまでオフラインでの配布が中心だったチラシやDM(ダイレクトメール)を、ユーザーの興味関心・生活エリア・タイミングに合わせて、パーソナライズされた状態で「LINE」を通じて配信する、スマートフォンに最適化したデジタルチラシサービス。

「LINEチラシ」ではタイムラインに表示され、証券エリアターゲティングが可能な“ADフォーマット”、LINEのユーザー属性や利用状況に応じて、ユーザーごとに最適化された商品情報を「LINEウォレット」や「チラシメディア」に配信できる“メディアフォーマット”、「LINE公式アカウント」を通じたプッシュ通知が可能な“メッセージフォーマット”の3種のフォーマットが用意されており、広告主はチラシ配信のターゲットや目的に応じてフォーマットを選択することが可能。

ユーザーへの「LINEチラシ」の提供は10月開始を予定。
なお、“メディアフォーマット”については、大日本印刷を販売パートナーとして先行販売を行う。また、“ADフォーマット”についても、一部代理店での先行発売となる。オープン販売開始は11月を予定している。
画像:LINEチラシ

出典:同社プレスリリース

【イベント】

アライドアーキテクツ、WeChatミニプログラム活用事例セミナーを開催

アライドアーキテクツ、ロゴ

アライドアーキテクツは、WeChatを活用したマーケティング施策を検討・実施中の企業を対象に、2019年9月26日(木)に「インバウンドにおけるWeChat活用とミニプログラム開発の最新事例セミナー」を開催する。
定員は120名で参加は無料。
Tencent、モンスター・ラボ テクノロジー、ワンドットなどがゲスト登壇し、近年注目されている「ミニプログラム」と呼ばれるWeChatアプリ上で提供されるアプリの活用事例などを解説の予定。

[広告主向け]「ファーストパーティーデータの集め方・使い方」を学ぶ-10/17(木)開催-

ExchangeWire Japan ロゴ

ExchangeWireJAPANは、広告主企業のマーケティング担当者を対象に、10月17日の午後、マクロミルと共同で広告主企業のマーケッターの方を対象にしたセミナーを開催する。

今回のテーマは、「ファーストパーティーデータの集め方・使い方」。

会員数24万人のオウンドメディアを運営する森永製菓株式会社 マーケティング本部広告部 松野員人氏と、オンライン診断に基づいたオーダーメード・シャンプーを開発した株式会社 Sparty CEO 深山陽介氏がプレゼンテーションとパネルディスカッションに登壇の予定。

【新サービス・新機能】

ハースト婦人画報社、ファーストパーティデータの活用でブランドマーケティングをデータで支援

HEARST 婦人画報社 ロゴ

ハースト婦人画報社は、クライアントブランドの課題に沿った広告施策を、同社のファーストパーティデータによるセグメンテーションや、リサーチ機能などを活用した広告施策を提案・実施する組織として、Hearst Data Studio (ハースト データ スタジオ)を立ち上げた。

同社は、自社ファーストパーティデータとして「ハーストID」という名称の約70万人の会員情報のほか、月間約1.5億PVのウェブトラフィックデータを保有。メディア横断の広告運用やデータ分析の知見を有する組織がファーストパーティデータを活用することで、ブランドのマーケティングをデータドリブンな手法で長期的に支援する。

CCI、SmartNewsに特化したコンテンツマーケティング広告を提供開始

ロゴ

CARTA HOLDINGSのCCI は、ニュースアプリSmartNewsに特化したコンテンツマーケティング広告「SmartNews Branded Content Ads」の提供を開始した。

スマートニュースと連携し、企業の伝えたいメッセージをSmartNewsの特性にあった、企画立案、制作から、誘導を含めた最適化運用、広告の評価分析までをワンストップで提供する。
これにより広告主は、SmartNews上で、最適な切り口でコミュニケーションをすることにより、効果的にユーザーの興味喚起・理解促進を狙うことができる。

CCIではこれまで、SmartNews Adsの最適化運用、提案を行ってまいりましたが、それに加え、スマートニュース社の保有する広告データをもとにコンテンツマーケティングの専門組織「CCI Content Studio」が広告制作・評価分析を行うことで、SmartNewsを用いたマーケティングの効果最大化を実現する。

画像:「CCI Content Studio」×「SmartNews」

出典:同社プレスリリース

AppLovin、アプリ内の広告入札システム「MAX」を正式リリース

AppLovin社 ロゴ

AppLovinは、公平性の高いリアルタイムでのアプリ内の広告入札システムであるMAXを正式リリースしたことを発表した。
AppLovinは約1年前にMax Inc.を買収。MAXは2019年初めにベータ版としてリリースしており、単一の統合オークションを通じて広告主がパブリッシャーの在庫の各インプレッションに同時に入札できる公平なシステムを提供している。デベロッパーはMAXを使うことで、最高額のCPM(インプレッション単価)を確保することができ、さらにARPDAU(デイリーアクティブユーザー1人当たりの平均収益額)を伸ばす一助になっている。

タグピク、グループ子会社がYouTube動画広告のエージェンシー事業を開始

タグピク ロゴ

日本及び東南アジア圏に、約5,000名を超えるインフルエンサー・マーケティング会社のタグピクは、子会社のピクフィーを通して「YouTubeエージェント」サービスを開始した。
ピクフィーでは、月間制作本数100本を超える所属クリエイターのYouTube動画に対し、企画、撮影、編集、分析を行ってきた。
自社所属クリエイター、フリーランスのクリエイター含め500組以上のYouTubeクリエイターネットワークを構築しているとのこと。なお、ピクフィーには、ジーニーも出資を行っている。

サイバーエージェント、子会社社名変更と3DCG動画広告事業を強化

ロゴ

サイバーエージェントは、3DCGによる動画広告制作に特化した株式会社CGチェンジャーについて、株式会社CyberHuman Productionsへと社名変更を行い、3Dスキャニングから3DCG動画広告の制作・運用を行う会社として始動する。

多忙な著名人も短時間でスキャン・3DCG化し、「CG HUMAN」を作成。これを用いることで、再撮影なしに広告配信ターゲットに最適化されたセリフやダンスなどの動きに変えた、新しい広告クリエイティブを作成し配信運用することが可能になる。
また、パーツデータを組み合わせて広告配信ターゲットに最適化された架空人物モデルの「CG HUMAN」を作り、広告クリエイティブを作成することも出来る。
■CG HUMANの制作~クリエイティブ運用

出典:同社プレスリリース

また、サイバーエージェントでは動画広告クリエイティブ制作に最適化した撮影・編集スタジオとして「カムロ坂スタジオ」を9月にオープンした。

【サービス連携・業務提携】

DACのDMP、Criteoとデータ連携を開始

ロゴ

DACは、自社で開発・提供するDMP「AudienceOne®」において、インターネット上のオープンな広告プラットフォームを提供する Criteoの広告配信ソリューションと連携を開始した。

これにより企業は、Criteoでの配信に際して「AudienceOne®」が持つオーディエンスデータを活用し、フルファネルへ対応したダイナミック広告キャンペーンを効果的に実施することが可能になる。
画像:DMP「AudienceOne®」

出典:同社プレスリリース

トランスコスモスタイ、2019年第一四半期Lazadaタイの推奨パートナーに

ロゴ

トランスコスモスの子会社であるトランスコスモスタイは、 これまでの複数ブランドでのLazMall店舗管理サービスにおけるサービス品質とEC店舗管理の優れた専門性を認められ、 2019年度第一四半期「Lazada Preferred Partner(Lazada推奨パートナー)」認証を取得した。
Lazadaパートナーを表彰・認定するLazada Preferred Partnerプログラムは2019年1月に開始。認定パートナーには、主に以下の3つの特典が与えられるとのこと。

・Earn Trust from Brands(ブランドの信頼を獲得)
パートナーのEC専門性を(Lazadaが)保証

・Brands Development(ブランド開発)
Lazadaネットワークを活用し事業を拡大する機会を提供

・Connect with Lazada(Lazadaとコネクト)
特別なイベントやトレーニングへの参加、新規プロジェクトその他プラットフォームへのアクセス権を付与

【新会社・新組織】

PubMatic、日本法人のカントリーマネージャーに廣瀬 道輝氏が就任

PubMatic社 logo

PubMaticは、日本法人であるパブマティックのカントリーマネジャーに、シニアディレクターカスタマーサクセスを務めていた廣瀬道輝氏が就任したことを発表した。
写真:廣瀬道輝氏
廣瀬氏は、2014年にパブマティックに入社。同社入社以前は、アイレップでSEMのコンサルタント、シーサーにてメディア事業部長、マリンソフトウェアにてカスタマーサクセスディレクターを歴任してきた。

AdRollがNextRollにリブランド、マーテックサービスをリリース

NextRoll ロゴ

リターゲティング広告プラットフォームのAdRollは、NextRollへとリブランドをすることを公表した。

今後は、NextRollの傘下に、AdRoll、WorkRoll、NextRoll Platform Servicesの3つのビジネスユニットを置く体制とする。
WorkRollは、BtoB向けのマーケティング・セールスツール。今回リリースしたNextRollPlatform Servicesはブランド、エージェンシー、マーケットプレイス、パブリッシャー向けのマーケティングサービス。

ABOUT 野下 智之

野下 智之

ExchangeWire Japan 編集長  

慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。

国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。

2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。