先週のアドテクシーン:UUUM、レモネードを買収
広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、過去一週間に起きたトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。
【トップニュース】
UUUM、レモネードを買収
国内MCN最大手のUUUMは、インスタグラマーをネットワークするレモネードを買収することを公表した。
買収金額は5億円といわれている。
レモネードは2015年に代表の石橋尚也氏が創業、「influencer One」というインスタグラマーと、タイアップをしたい広告主企業との、マッチングサービスを提供、現在の登録インスタグラマー数は2800名。業績は順調に拡大しており2018年11月期の売上は8か月時点で6400万円に達している。
出典:同社プレスリリース
【アンケートご協力お願い】
広告主、媒体社企業ご担当者様向けアンケート調査
ExchangeWireJAPANを運営するデジタルインファクトでは、デジタル広告業界の関係者様を対象にしたアンケート調査を継続的に実施しております。現在回答を募集しているのは下記となります。
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1.広告主企業に所属するデジタルマーケッターの方対象のアンケート調査
2.法人媒体社に所属するデジタル広告事業に携わる方対象のアンケート調査
■パブリッシャーサイドのブランドセーフティーに関するアンケート調査
【イベント】
アタラ、10/10(水)開催「ATARA LIVE 2018」の登壇者を発表
10月10日に東京で開催されるATARA LIVE 2018 「これからのデータドリブンマーケティング」について、登壇者が公表された。
キーノートセッションでは、株式会社LDH JAPAN CDO 執行役員 デジタルマーケティング部 本部長 長瀬次英氏や、花王株式会社 デジタルマーケティング部 データサイエンス室 室長 佐藤満紀氏が登壇の予定。
参加費は無料。詳細と申し込みはこちらから。
【新サービス・新機能】
DAC、Data Exchangeサービスの提供を開始
DACは「AudienceOne」の管理画面を通じて、AudienceOne利用企業間のセグメントデータの取引を可能とする「Data Exchange」サービスの提供を開始する。
AudienceOneを利用している企業は、このサービスを利用することで、データを提供している各企業と個別に交渉や契約書の締結をすることなく、管理画面上で自社のマーケティング施策に必要となる第三者のセグメントデータを購入し、DACがData Provider Partnerとして認定されている広告プラットフォームへの連携を行うことが可能となる。
出典:同社プレスリリース
Oath、広告テクノロジーを統合した新ブランド「Oath Ad Platforms」を発表
旧AOLのOathは、新ブランドとなる統合型プラットフォーム「Oath Ad Platforms」を発表した。
同社がグローバルで提供してきた旧Yahoo製の「BrightRoll」や「Yahoo Gemini」、そして旧AOL製の「ONE by AOL」の優れた機能が組み合わされたサービスとなる。
広告主向けのOath Ad Platforms for Marketersと、媒体社向けのOath Ad Platforms for Publishersとで提供される予定である。
電通デジタル、デジタル広告の効果をより正確に評価する「True Lift Model™」を提供開始
電通デジタルは、デジタル広告における広告効果をより正確に評価する新指標「True Lift Model™ (トゥルー・リフト・モデル)」を開発し、提供を開始した。
医療分野などで広く使われているランダム化比較試験の考え方を応用し、従来の広告効果を、仮に広告が無くても自然に発生した効果と、純粋な広告の接触効果とに統計的に切り分けて評価をおこなう。
出典:同社プレスリリース
ソネット・メディア・ネットワークス、DSP「Logicad」、「ads.txt」による制御配信機能を実装
ソネット・メディア・ネットワークスは、DSP「Logicad」における広告配信の透明性の強化を目的に、「ads.txt」制御配信機能を実装した。
各パブリッシャーは、「ads.txt」を使い広告枠の販売に使用しているプラットフォーム(SSPなど)を宣言。DSPはその「ads.txt」を読み取り、広告配信前に広告枠とプラットフォームの組み合わせが一致することを確認する。この仕組みにより、なりすまし等の不正広告を防ぐことができる。
出典:同社プレスリリース
トランスコスモス、日本国内で初めて「Adobe Advertising Cloud DSP」に「Adobe Analytics」を連携した広告配信を実施
トランスコスモスは、アドビ システムズが提供するデジタル広告の統合管理プラットフォーム「Adobe Advertising Cloud DSP」に、分析ソリューション「Adobe Analytics」のデータを連携させ、広告配信の最適化機能を強化した。
Advertising Cloud DSPの最適化指標であるインプレッション・クリック・コンバージョンに加えて、広告からサイトへ流入したユーザーの滞在時間や直帰率といったサイト内行動データをAdvertising Cloud DSPに反映させることで、効果測定指標がより幅広くなり、サイト内ユーザー行動に応じた柔軟な広告配信が可能となるほか、ブラウザ上の行動データの追跡を制御する「ITP機能」対策の一つとしても有効な施策となる。
出典:同社プレスリリース
クロスロケーションズ、位置情報データ活用プラットフォームを提供開始
クロスロケーションズは、企業が位置情報ビッグデータを活用し事業展開やマーケティングに活用できるプラットフォーム「Location AI Platform(ロケーションエーアイプラットフォーム)」をクラウド形式で提供開始した。
企業のマーケティング担当者は、専門知識が無くとも、簡単に位置情報データを活用した事業展開やマーケティングが行えるようになる。
出典:同社プレスリリース
【新会社・新組織】
ソウルドアウト、マーケティング・ラボを設立。
ソウルドアウトは、デジタルマーケティング領域で中小・ベンチャー企業の成長支援をするサービスをさらに拡充していくことを目的に、「ソウルドアウト・マーケティング・ラボ」を設立した。
第一弾の取り組みとして、中小・ベンチャー企業の事業成長につながる独自のマーケティングメソッドとして「テリトリー・ブランディング・メソッド」を開発、中小・ベンチャー企業の顧客へ提供していく。
GMOユナイトエックス、社内研究機関「GMOプランニングラボ」を設立
ソーシャル広告に特化した広告サービスを展開するGMOユナイトエックスは、佐藤尚之氏をアドバイザーに迎え、デジタルマーケティングのプランニング手法に関する研究機関「GMOプランニングラボ」を設立した。
GMOユナイトエックスは、GMO NIKKOが、ミッドファネル向けの広告展開を戦略的に推進するべく2018年5月に設立した会社。同氏のアドバイスのもと、プランニング手法の開発に取り組み、「ミッドファネル」、「アッパーファネル(興味・関心層)」を対象としたマーケティング施策のプランニング強化を図る。
【調査】
MediaMath、Econsultancyと共同でマーケターに対し調査を実施
MediaMathはEconsultancyと共同で全世界400名のマーケターに対して実施した調査レポートを発表した。
91%のマーケターが全てのマーケティング活動において消費者を最優先に置くことの重要性を理解していますが、過半数はそれを完全に実践できていないことが判明した。
ABOUT 野下 智之
ExchangeWire Japan 編集長
慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。
国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。
2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。