先週のアドテクシーン:楽天、広告プラットフォームを開発・提供するLOBを買収し、独自プラットフォーム構築体制を強化
広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、過去一週間に起きたトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。
【トップニュース】
楽天、広告プラットフォームを開発・提供するLOBを買収し、独自プラットフォーム構築体制を強化
楽天は、広告プラットフォームを開発・提供するLOBを買収することを明らかにした。
LOBはサイバーエージェント出身で、スマホ向けアドネットワークAmoAdの代表取締役も務めた竹林史貴氏が代表を務める2016年に創業されたアドテク企業。
主に広告プラットフォームの開発と提供を行っている。
楽天は同社の持つ技術力と開発力を生かし、グローバル展開も含めた独自の広告プラットフォーム構築に向けて体制を強化していく。
【アンケートご協力お願い】
ExchangeWire JAPANを運営するデジタルインファクトでは、広告業界の皆さまを対象にした各種アンケート調査を実施しております。
ネット広告市場の見通しに関するアンケート調査2018年Q2
★アンケートのご回答はこちらから
■調査対象となる方:インターネット広告ビジネスに関わっている、広告主、広告会社(代理店・メディアレップ・トレーディングデスク)・アドテクベンダー・媒体社に所属されている方。
■設問数:全10問(3分~4分程度)
■ご回答いただいた方には:後日調査結果レポートをお送りさせていただきます。
マーケティング・広告に関するアンケート調査 Vol.2
★アンケートのご回答はこちらから
■調査対象となる方:・広告主(企業の広告宣伝部)の方・広告会社(広告代理店・トレーディングデスク・メディアレップ)の特定職種(クライアント営業、ストラテジックプランニング、メディアプランニング、クリエイティブディレクション)の方
■設問数:全20問(5分程度)
■ご回答いただいた方には:先着で200名様に、Amazonギフト券1000円分を贈呈させていただきます。
【イベント】
TREASURE DATA “PLAZMA”、第三弾を7月18日(水)六本木で開催
TREASURE DATAは、今年3回目となるシリーズイベントの”PLAZMA”を、7月18日(水)に六本木で開催する。デジタルイノベーションを実現している最先端の事例紹介や最新テクノロジー情報を発信する。参加費は無料。お申込みはこちらから
【新サービス・新機能】
「INFLUENCER ONE」、インフルエンサーのフラウド(詐欺)検知機能を提供開始
レモネードは、Instagram特化型インフルエンサーマーケティングプラットフォーム「INFLUENCER ONE(インフルエンサーワン)」において、インフルエンサーによるフラウド(詐欺)を検知するシステムを開発し提供を開始した。
現在インフルエンサーマーケティングにおいて、インフルエンサーが、国内外問わず多数存在するフェイクアカウントを生成する事業者から、フォロワーを購入する行為が課題となっている。
同社が提供する「INFLUENCER ONE」では、フォロワーを購入する不正行為を検知する機能を提供することで、フォロワーを購入した際に起る挙動をシステムで検知し、管理画面内にアラートを通知する。
出典:同社プレスリリース
フリークアウト、ジオマーケティングプロダクト「ASE」を 電子チラシサービス「Shufoo!」に提供開始
フリークアウトは、凸版印刷が運営する国内最大級の電子チラシサービス「Shufoo!(シュフー)」に対して、ジオマーケティングプロダクト「ASE(エース)」の提供を開始した。
この連携により、フリークアウトのモバイルマーケティングプラットフォーム「Red」や「Red」経由で買い付けた「LINE Ads Platform」の広告に接触したShufoo!ユーザーの、実店舗への来店計測が可能になる。
サイバーエージェント、Google Universal App Campaigns向けの広告運用パッケージを開発
サイバーエージェントは、インターネット広告事業において、Google 広告が提供するUniversal App Campaignsに特化した広告運用パッケージ「UAC Manager」を開発・提供を開始したことを公表した。
「UAC Manager」は、広告レポートの取得、広告アセットの最適化、日予算と入札単価の調整などの自動化ソリューションをパッケージ化し、UACのフルオートメーション化の実現を図る。
オプト、小売業のデジタルシフト支援を目的にLINE ビジネスコネクト配信ツール「TSUNAGARU」を機能拡充
オプトのオムニチャネルイノベーションセンターでは、LINEを活用したO2Oマーケティング強化の一環として、LINEビジネスコネクト配信ツール「TSUNAGARU」の機能拡充を行った。
LINEの各種セールスプロモーション向けソリューションを活用し、有店舗事業者の課題に応じたソリューションを提供していく。
出典:同社プレスリリース
【サービス連携・業務提携】
CCI、Tik Tokとコンテンツ開発と広告販売の強化を目的にパートナーシップ契約を締結
CCIとTik Tokは、Tik Tok向けのコンテンツ開発や広告商品の販売を強化するため、広告パートナー契約を締結した。
広告ビジネスにおいては、TikTokの日本市場のニーズに合致したプロダクトの開発、プランニングから運用、そして広告販売などについて共同で取り組んでいく。
SupershipとWi2、中国最大のSNS微博(weibo)との戦略的パートナーシップを締結
Supershipと、Wi2(ワイヤ・アンド・ワイヤレス)、sina(新浪日本微博)は、sinaが運営する中国SNS「微博(weibo)」を通じて、訪日中国人へのインバウンドマーケティングを目的とした戦略的なパートナーシップを締結した。
3社の協力により増加する訪日中国人向けインバウンドマーケティング需要の取り込みを図る。
【新会社・新組織】
サイバーエージェント、アマナデザインとクリエイティブ制作の新会社を設立
サイバーエージェントは、アマナデザインと、ブランド広告企業向けに高品質なクリエイティブを量産するモデル構築を目的とした共同出資の新会社、株式会社Ca Design (シーエーデザイン)を2018年7月4日に設立した。
Display Innovationをコンセプトに、両者の強みを活かし高品質なクリエイティブを量産するモデルを構築していく。
【上場】
アイモバイル、上場市場を東証一部に変更
アイモバイルは、同社株式の上場市場が東京証券取引所マザーズ市場から東京証券取引所市場第一部へと市場変更をされたことを公表した。(PDF)
同社は2016年10月にマザーズに上場を果たしている。
【調査】
2018年5月はスマートフォン広告の出稿広告主数は3,454社-VRI調査―
ビデオリサーチインタラクティブは同社が提供するスマートフォン広告の広告統計サービス「SmartPhone Ads Report」による調査結果を公表した。
2018年5月度のスマートフォン広告の出稿広告主数は3,454社となった。
同サービスでは、今年4月に主要SNS(Facebook / Instagram / Twitter)、5月にYouTubeを新たに調査対象として加えた。
ABOUT 野下 智之
ExchangeWire Japan 編集長
慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。
国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。
2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。