先週のアドテクシーン:オプト、パブリッシャー支援事業の新会社「株式会社brainy」を設立
広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、過去一週間に起きたトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。
【市場調査】
博報堂ら4社、「動画生活者実態調査」を実施
博報堂とそのグループ会社の合計4社による「hakuhodo.movie」は、約3000名を対象に「動画生活者実態調査」を行ない結果を発表した。(PDF)
インターネットデバイス平均利用時間のうち平均95分を動画視聴などの実態が明らかになっている。
【新サービス・新機能】
DAC、音声によるコンテンツ認識技術を活用した広告配信システムを独自開発
DACは、音声をもとにテレビやラジオ、屋外広告等、ユーザーがオフラインで視聴中のコンテンツや広告を特定し、その視聴状況に応じて広告を配信するシステムを独自に開発し、そのシステムの特許も取得をした。
popIn、読了データを分析してメディア価値を証明する「MediaDNA」を提供開始
popInは、同社が保有する読了測定技術「READ」で取得した多数メディアの読了データを元にメディア価値を証明する「MediaDNA」を提供開始した。
高い読了率をアピールすることでメディアとしては広告単価の引き上げなどを狙える。
マイクロアドデジタルサイネージ、レオパレス21と提携し居住者向けの広告配信を開始
マイクロアド子会社のマイクロアドデジタルサイネージは、レオパレス21が入居者向けインターネットサービス「LEONET」内で標準設備として提供している、Android TVサービス「Life Stick」への広告配信を開始した。
トランスコスモス、スマートニュースと共同でチャット広告商品を提供開始
トランスコスモスとスマートニュースは、広告からチャットへ誘導し、見込みユーザーとのエンゲージメント向上をはかることを目的に共同で新サービス「DECAds」の提供を開始した。
まずはANAが試験運用を行う。
SmartNews、入札価格を自動的に最適化する「oCPC」機能をリリース
SmartNewsは、ユーザのニーズや嗜好にマッチした効果的な広告配信を実現する「oCPC」機能をリリースした。
平均CPA改善率は24.4%と高い効果がβテストでは出た。
インスタグラム、ストリーズを活用した広告商品提供開始
インスタグラムは、今年1月より30を超える広告主で試験運用をしていたストリーズを活用した広告を全広告主に向けて提供を開始することを発表した。
【サービス連携・業務提携】
サイバーエージェントとアイリッジ、位置情報分析や行動分析ターゲティングに基づく広告配信で連携
サイバーエージェントの行動分析ターゲティングツール「AIR TRACK」とアイブリッジのる位置情報連動型プッシュ通知ASP「popinfo」を組み合わせることで行動記録と位置情報を組み合わせた高度な広告ターゲティングを目指す。
セガネットワークスとグリー子会社Glossom、業務提携契約を締結
セガネットワークスとグリー子会社Glossomは業務提携契約を締結し、Glossomが持つ動画広告プラットフォームを活用してスマホゲームユーザーに動画で訴求できる新広告サービスを共同で開発・運営を開始する。
【新会社・新組織】
オプト、パブリッシャー支援事業の新会社「株式会社brainy」を設立
オプトは、パブリッシャー支援事業を分社化し新会社「株式会社brainy」を設立した。
オプトが持つDSPやSSPなどのテクノロジーを利用しパブリッシャートレーディングデスク事業を支援する。
ABOUT 野下 智之
ExchangeWire Japan 編集長
慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。
国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。
2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。