先週のグローバルアドテクシーン:Facebook、オーディエンスネットワークのリーチ拡大、GoogleAdWords新機能、Googleマップでも広告開始
広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、先週に起きたグローバル市場のトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。
Facebook、Facebookオーディエンスネットワークのリーチを拡大 -Facebookを利用していないユーザへも配信可能に-
Facebookは、Facebookオーディエンスネットワークのリーチを拡大するために、Facebookを利用していないユーザに対しても配信を開始した。
Google、GoogleAdWordsの新機能を一斉に発表 -Googleマップでの広告開始など-
Googleは、年に一度の Google Performance Summit にてGoogle AdWordsの新機能をいくつか発表した。文字数の拡張など様々な機能追加が発表されたが一番影響が高そうなものはGoogleマップでの広告の開始であった。
WPPグループのネイティブ広告プラットフォームplista、APACのトップにGroupMからSerina氏を採用
WPPグループのネイティブ広告プラットフォームplistは、APACへの本格進出を睨み、トップに同じくWPPグループのGroupMから同社ベテランのSerina氏を採用した。
電通、エジプトの総合デジタルエージェンシー「デジタルリパブリック社」を買収
電通は、2009年に設立されたエジプトのデジタルエージェンシーを買収し、海外本社の電通イージスの傘下に収めた。
電通は海外の中小規模な代理店の買収をハイペースで行っている。
Instagram、近日中に広告など新たなビジネスツールを公開へ -投稿をそのまま広告にする機能等-
Instagramは、同社の公式ブログにて近日中にいくつかのビジネスツールをリリースすることを明らかにした。
プロフィールなども分析できるアナリティクスツールや、Facebookのように投稿をそのまま広告にできる機能などが発表された
Google、「DoubleClick Certified Marketing Partner」プログラムを開始
Googleは、DoubleClickのマーケティングへの適切な活用方法などを学習したマーケターへの認定制度を開始した。公式パートナーを認定することでさらなる普及や活用方法の伝播を狙う。
広告プラットフォームのKiosked、1,000万ドルを投下しAPAC地域に本格進出することを発表
フィンランド発でデジタル広告フォーマットを媒体・広告主に提供するKioskedは、1,000万ドルを投下しAPAC地域に本格進出することを発表した。
既に東京にもオフィスがあり、Advertising Week Asiaにも参加をしていた。
AppNexus、無料で動画広告のViewability計測ツールとレポートを提供開始
AppNexusは、無料でインストリーム・アウトストリーム動画両方のViewabilityを計測・レポートできるツールの提供を開始する。
動画分野での若干の出遅れを挽回する狙いがある。
TubeMogul、Twitterのプリロール動画広告のパートナーに参加
動画DSPは、Twitterの動画広告在庫などを買い付けることが可能なパートナープログラムに参画することを発表した。
Vista Equity PartnersがMarketoを買収
Marketoはソフトウェア、データ、テクノロジー関連の企業を中心に投資を行う大手プライベートエクイティファンドのVista Equity Partnersに総額約17億9,000万ドルで全株式を売却し、買収される。買収は2016年第3四半期に完了する模様。
ABOUT 野下 智之
ExchangeWire Japan 編集長
慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。
国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。
2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。