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先週のグローバルアドテクシーン:Apple、アプリ検索広告を開発!?、Google、YouTube6秒動画広告を発表

 

広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、主に先週に起きたグローバル市場のトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。
 

Apple、AppStoreでのアプリ検索広告を開発!?

Appleが、AppStore内での検索連動型広告の提供を検討しているとBloombergが報じている。
既に開発チームがつくられ、100名規模の人員が開発に携わっているとのこと。プロジェクトは、VPのTodd Teresi氏が指揮を執っているとのことだ。

英国2015年デジタル広告市場は1兆3700億円超、成長率+16.4%

IAB UKの公表によると、英国の2015年デジタル広告市場は、86億1000万ポンド(1兆3776億円)、成長率+16.4%とのことで、成長率は2008年に+17.1%以降、最も高い水準。モバイル、ビデオ、コンテンツ&ネイティブなどのカテゴリが高成長となった。

APACのオンラインビデオ市場、2021年までに350億ドルに

調査会社のMedia Partners Asiaは、最新の調査レポートで、APACのオンラインビデオ市場が2016年の13億ドルから年間平均22%拡大し、2021年までに350億ドルに達すると予測している。

Videology、Nielsenとのオーディエンスデータの連携を強化

Videologyは、2年前から連携しているニールセンとのオーディエンスデータ連携をさらに強化する。
ニールセンのeXelate が持つオーディエンスデータを利用したクロススクリーンを進める。

GroupM、2016年のデジタル広告市場予測レポートを公開

WPPグループのメディアエージェンシーGroupMは、2016年のデジタル広告市場レポートを発表した。
グローバルで1,600億ドルに到達すると見込み、アプリやECに加えて今年のトレンドにOTT TVなども上がっている。

Google、YouTube上のスキップなし6秒インストリーム動画広告Bumper adsを発表

Googleは、同社ブログサイトにて、5月初旬より、YouTube上で新しい動画広告「BumperAds」の提供を開始することを公表。
同商品は、AdWordsから出稿可能で、CPMベースで販売をする。「スキップできない6秒動画広告」と、報じられている。配信は特にモバイル向けとのことだ。

米国AcxiomのLiveRamp、データオンボーディングサービスを欧州展開

日本でも既にビジネスを展開している、データ管理、データ分析環境を提供するSaaS企業Acxiomが、「LiveRamp」を英国、フランスで展開を始める。

OpenX、Q1 2016の決算を発表

OpenXは、Q1 2016の決算を発表した。今回も大きな成長を記録したがその要因として昨年度比300%成長をしたヘッダー入札と180%成長を遂げたモバイル領域をあげている。

WPP、オランダのデザインエージェンシーdBODを買収

WPPは、オランダのデザインエージェンシーdBODを買収した。
dBODは、1980年に設立され従業員は38人という規模ではあるが、同国を代表するデザインエージェンシーの1つである。

Facebookの2016年第1四半期(1月-3月)業績ハイライト

Facebookは、Q1 2016の業績を発表した。

広告分野では、モバイル広告事業の売上高は42億ドルに達し、対前年同期比75%の増加、全広告売上の82%を占め、大きな存在感を示した。

ABOUT 野下 智之

野下 智之

ExchangeWire Japan 編集長  

慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。

国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。

2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。