先週のグローバルアドテクシーン:WPPグループOgilvy、インドネシアでLINEと提携開始、決済サービスSquare、Facebook広告と連携
広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、先週に起きたグローバル市場のトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。
SpotX、欧州のプログラマティックビデオ広告のインフォグラフィックを公開
プログラマティックビデオ広告プラットフォーマーのSpotXは、欧州のプログラマティックビデオ広告市場のインフォグラフィックを公開した。2020年には20億ユーロ市場まで拡大すると予測している。
Rubicon Project、AdFalconと共同で中東・アフリカ地域(MENA)地域で大規模なモバイルアドエクスチェンジ事業を開始
Rubicon Projectは、AdFalconと共同で中東・アフリカ地域(MENA)地域でモバイルアドエクスチェンジ事業を開始した。
同地域では最大規模の取り組みとなるサービス名は、AdFalconXとなる。
Lotame、人工知能を利用したターゲティングソリューション「Audience Optimizer」をリリース
データマネージメントプラットフォームのLotameは、人工知能を利用しオーディエンスを自動判別するAudience Optimizerの提供を開始する。
キャンペーンのターゲットオーディエンスの最適化やエンゲージメントの最大化を目的としている。
GroupM、WPPグループのデータを元にしたグローバルでの消費者分析ツール「Live Panel」を提供開始
WPP傘下のGroupMは、WPPグループの持つ膨大なデータを元に世界中の消費者を分析するツール「Live Panel」の提供を開始した。
ブランド、広告代理店、媒体社などが自社のターゲット分析や商品開発などに役立てることを目的にしている。
IAB、媒体社向けにビュアビリティー広告の入門書を提供開始
IABは、各媒体社がビュアビリティー広告に関して行っている施策について体系化しまとめ、他の媒体社も模範できるように入門書を作成した。
業界全体としてのビュアビリティー広告への関心や実装の底上げを目的としている。
AppNexus、プログラマティックビデオ広告のプラットフォームパートナーを拡大・強化
AppNexusは、大手DSPプレイヤーと続々と接続しビデオ広告の取扱量の拡大を図る。
具体的には、Adform, engage:BDR, MediaMath, The Trade Desk, Tremor Video, TubeMogulといったプレイヤーが新たなパートナーとなった。
WPPグループのOgilvy、インドネシアでLINEと提携を開始
WPP傘下の大手エージェンシーであるOgilvy & Matherは、インドネシアにおいてLINEと提携を開始した。
インドネシアでのLINEの普及率や影響力を考慮しての提携となった。
決済サービスのSquare、Facebook広告と連携
利用事業者はSquareのプラットフォームからシームレスで、Facebookへの広告出稿とターゲット設定が可能となった。
事業者の新たな顧客獲得やリテンション施策などにFacebook広告を利用しやすくなった。
Unruly、ビデオ広告プラットフォームのVideologyと提携
感情ターゲティングに特徴を持つ動画SSPのUnrulyは、動画DSPのVidelogyと接続を開始した。
Unrulyは独自の感情分析機能で人気を高めている。
Adobe・comScore、デジタルTV視聴測定や広告効果測定の分野で全世界的に提携を発表
Adobeは、現在ラスベガスで開催されている同社のイベントにおいて、広告計測やデジタルTVの視聴測定などの広い分野でcomScoreと戦略的な提携を結んだことを発表した。
今後はグローバルで2社が協力し、測定・分析を行う形となる。
ABOUT 野下 智之
ExchangeWire Japan 編集長
慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。
国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。
2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。